Album 19 林田英子教室 十人十色 | なげいれ花十二ヶ月 2018/7



 木槿

 





仙翁    
節黒仙翁↓ ・ 仙翁花→















葡萄

石榴

洋種山牛蒡















大壺にいける


昔、「なげいれは壺を制することは大事」と話された、師の言葉を覚えています。

大壺は直水で用いたほうが、いけるにも自由が利き、水もたっぷり張れて花も気持ちいいと思うのですが (ジカミズとは、直接 器に水をいれること)
そうすると稽古場では、水と器の重量で女性は持って移動させる事ができません。そうした理由で、この信楽の大壺は「落とし」を入れて用いています。


また、上段3点の花は「直挿」、下段は「斜挿」、こうして並べてみると、器の形が違えば、花の姿も変化する事が見えてきます。
ただ、稽古場では、いける前に、形式をお話してハウツーを伝える教え方をする事はありません。
なげいれは、その方の何かを引き出すため、十人十色の心の花を望むため、ハウツーで伝えてはいけないと思う、こだわりの考えです。
できてもできなくても、その器を取ったことをその日の自身の課題として取り組み、わからなくても花や器に習うことを積み上げていくことが
なげいれの稽古の大事と考えています。

今年4月に入られた、お花は全く初めての方。
5月の稽古のときに大壺を手に取られました。
H.30.5.25
殆どのものはご自身が丹精込めて育てられたお庭の花をお持ちになり
大壺に臨まれました。 H.30.6.22
瑞々しく勢いある茗荷と百合をお持ちになりました。
毎回お持ちになるものが殆どスケールを超えた大きなものですが
それもその方の魅力と、受け留めています。
ここでも大壺が小さく見えますね。H.30.6.16
白京鹿の子・木五倍子・紅花ソケイ・斑入り宝鐸草 百合・京鹿の子・岡虎の尾・小倉仙翁・縞薄 百合・茗荷・河原撫子 ・糸薄




past photos

存在感ある大壺(辻村史朗作)に、夏の花。10年ほど前のお稽古の花。


5月

.6月



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