林田英子 | なげいれ花十二ヶ月教室 2020


日々咲く花 1

「日々、咲く花」は 2020.4.4に始めました。
コロナ禍の教室休講中、再開を願って受講生の方が身辺の花便りを送ってくださり
季節を追う花暦となっていきました。

( 写真は全て、受講生の方々からです。)

2020/6/1
「花」への手紙
教室再開
 
山紫陽花 (E.makotoさん
「ハナ」へ

4/4
から始めた「日々、咲く花」。
桜も名残りの季節でした。

全国緊急事態宣言が出され
私たち人々の状況は、この2~3カ月余
不要不急の外出自粛を守り、自重し
多くの時間は「春」で止まりました。

しかし、その間 『
あなたたち』は
ちゃんちゃんと暦を追って
変わらず咲き継いでくれ、
季節の移り変わりを知らせてくれました。
そして、今、紫陽花の季節が訪れています。

物言わぬ美しい『
あなたたち』に、
私は救われ続けてきた2カ月でした。
心から感謝しています。
そして、これからもずっとよろしく…
そう願います。
「ありがとうございました。」

令和令2年 6月1日

林田英子
「日々、咲く花」にお便りくださった受講生のお一人お一人。花つながりを大切に思います。


5月 30日 更新
紫陽花



天城甘茶 ↑→

ベランダで2年ぶりに咲いた
「天城甘茶」だそうです。
細い葉がシュッとシャープですね。
毎年、梅雨時には
透明感ある
紫陽花をお持ちになる方です。
澄んだ空気感は、「花をいける」に
おいて何より大事なことです。
写真 (S.kayoさん



5月 28日 更新
雪の下


(A.naoko

この花を初めて見たとき、小さな花ながらも、その精巧な奇麗さに魅入ってしまいました。
<神楽舞の舞女
まいひめ>のように見えませんか?
花の「顔」がよくわかるように、撮ってくださいました。



5月 26日 更新
緊急事態宣言 全国解除

-受講生の皆様へ-
大事を取り、2週間先の6月第1週目の6/5金,6/6土から、
安全対策を講じて、お教室再開いたします。
本日、全12クラスの皆様に<お知らせメール>送信致します。ご確認くださいませ。

林田英子



お稽古の再開を首を長くして楽しみにしております。」 写真 (T.tomokoさん

解除の日にふさわしいお便りが届きました。お近くの日々の散歩地だそうです。深緑と青空がきれいです。


5月 24日 更新
朝日を浴びて 夕陽をみる

夕景
 
夜景
( 写真 E.sayuriさん)
「朝日を浴びて 夕陽をみる。自転車通勤の道すがら草木花をみる
そして<日々、咲く>を介してつながっていることも、心の支えになってきました。
自粛休業中、いろいろ試行錯誤を続けながら不眠不休の毎日でしたが、今日も一生懸命料理を作っております。」 
 神楽坂の日本料理店の奥様からのお便りです。

最初は奥様が、そして1年半後に店主のご主人が教室にお見えになりました。
お互い別クラスでお稽古続けておられます。
消えゆく日常の中で
「ちょっと・すこし・わずか・かすか・ほのか・ささやか・こまやか…というようなことを
さやかに感ずる能力を豊かさという」 
野口三千三先生)
コロナ禍で こうした豊かさについて、改めて感じます。



5月 23日 更新

初夏に咲く、樹上の白


山法師 写真 (K.marikoさん
花の名の由来は、僧徒が白い頭巾をかぶり武装した「山法師」に見立てたもの。
まさに、僧兵が一斉に集まったかのように見えます。
中央の球状部分が花で、白い4枚の花びらに見えるのは、莟を包む葉が変形した苞、<総苞片>。
存在感ある樹上の白花> 泰山木・朴の木・白雲木など
初夏、公園樹や街路樹の樹上に、深緑に抱かれて印象的な白い花が咲いています。
泰山木 花径15~25㎝程。
泰山木は常緑の高木で花に気づきにくいのですが、梅雨どきにいい香りを放ち咲くので
近くを通ると気づかされます。見上げると存在感ある純白の大輪花が、悠然と咲いています。
 


5月 22日 更新
大人の道草

散歩中、「あっ」と足を止めてしまう
道端の草との出合いがあります。
私たちが幼いときに出合うのは
こうした草草です
『雑草という名の草はない。』
そうですね、ちゃんと名があるわけですが
ただ「名前は? ?」調べても調べても
わからない…よくありますね。
大人の道草、楽しみましょう。

1 ,2 ,3 ,4 の写真 5/4   (F.yoshik
oさん

1. ムギクサ / ハルジオン

3. ユウゲショウ
2..ハルジオン
4. アカツメクサ
土手を散歩しました。『あっ、蛇苺!』」とシャッターを切ったら、思いがけずイヌフグリとてんとう虫が写りこんでいました。小さな命から大きな元気をもらったようでうれしい一日となりました。この日、うぐいすの初鳴きも聞こえました。(写真 K.mayumiさん)

テントウムシは拡大しないと見えないですね。蛇苺が好きなのでしょうか?うちのベランダの蛇苺の鉢にも2匹遊びに来ていました。自分に似て赤くて丸いから親近感??う~ん、虫の気持ちはわかりません。(H)

ヘビイチゴ / イヌノフグリ


5月 20日 更新
定家葛


フェンスの定家葛。今、花の盛りです。周囲に甘い香りが立ち籠めてています。(林田

フェンスには、春は三つ葉木通、夏は烏瓜の花が宵闇に妖しく咲き、秋は美男葛の赤く球状の実がたまに成ります。
上手に住み分けながら、皆、元気に生きています。



5月 18日 更新 (追記 5/23)
大山蓮華



追記
[1] 5/23 開花
K.nanaeさん)

おはようございます!
先生、とうとう我が家も
今日、大山蓮華、開花しました!!!

下の2点の写真を頂いた8日後に、
もうお一人の方から届いたお便りです。
以前に
「自宅で大山蓮華に挑戦していて
蕾があるので期待してます。
と伺っていました。
(鉢で育てておられます。)

花育が暮らしに浸透してきておられるご報告は
なんともうれしいです。


[2] 5/14 開花  ( F.saeさん・写真2点)
「我家の庭で、昨日、大山蓮華が開花しました。しばらく蕾を楽しませてもらっていましたが、
暑かった昨日5/14、気付くと一気に開花していました
大山蓮華は、蕾が綻んでいくのをみたことがありませんので、咲く瞬間をじーっと眺めてみたいです。
他にも78つ蕾がついていますが、どれも大きな葉を枕にして夢を見ているような風情です。

花達も先生のお稽古に連れてってと言っているようです。

深い緑葉に抱かれ、花びらのふくやかな白、この季、別格の花です。
山中に自生する希少な大山蓮華は、天女の花と呼ばれるほどです。


<真白きもの>は触れるのも憚れるほどの神聖性があります。
花はとても傷つきやすいので、手を触れないよう、擦れないよう、十分な注意が必要です。
穢れなき白=清らかさを護る心持ちで、向き合います。
(初冬の茶花の代表格、白玉椿も同様です。)


5月 16日 更新
白雲木
前回 5/14 「牡丹」の方からのお便りです
ご実家のお母さまが玄関に飾られた「白雲木」一種。広大なお庭の自然の空気が伝わってきます。


樹の下がドームのようになっており、中に入ると
それはそれは美しい雲の下に居る心地になるそうです。

見事な白雲木の巨木です。遠くに山がかすんで見えます。
故郷(岩手)の自庭とのこと。折々にお母さまがこうして庭の写真を撮って送ってくださるようです。その方にとっては、<花=お母さま>でいらっしゃるのでしょうね。
(A.motokoさん)
仕事で東京に転地。故郷で見ていた花を探し求めていて、やっとこちらのお教室に辿り着きました。母はお庭を林の中のような様々な花が咲き溢れる場所にしたいのだそうです。私はまだ2030年ほどかかってしまいそうですが、少しずつ育ててみたいと思います。

写真を送ってくださった時は、場所のことは何も書いておられなかったので、お訊ねしましたらご実家のお庭とお聞きしました。花好きのお母さまのことも伺えて、なんとも豊かな気持ちになれました。
稽古場では、稽古日近くに里帰りをしてご実家の庭から花をお持ちになる方、何人かいらっしゃいます。


5月 14日 更新
思い思いの 「母の日

島根連鶴

八千代椿
牡丹 (写真 A..motokoさん)
花長さんが近くなりましたので、完全防備をし母の日に牡丹の鉢を、母と自分用にも買いに行きました。
母にはとても淡いピンクの八千代椿を、そして自分用に島根蓮鶴というボタンを購入しました。
ボタンにこんなにも種類があると言うことを知りませんでした。
来年自分で花を咲かせることができるか、また楽しみが増えました。」


花には人格があります。牡丹を求められたAさん。慎ましい物腰ながらも「花がある」方で
牡丹のような人格をオブラートでくるんで、内にお持ちではないかと想いました。
稽古場でも、各自お持ちになる花や いけられた花を介して、私はその方を感じています。
「花は人なり。」 師の言葉です。

花長さんでは、名花に出合えますね。老舗のお力です。


5月 12日 更新
枇杷

4/25 (写真 F.akikoさん)
「今年初めて実がつきました。食べたビワの種を植えて生えてきたものです。」
ビワが旬な季節になってきました
その葉は、ビワ茶、温灸、草木染、などにも用いられ、暮らしに役立つ身近な木ですね。


<枇杷をいける> 下の写真
初夏に実が色づく頃は勿論、初冬には褐色の綿毛に包まれた花序をつけ、小さな白い花が密集して咲き、いい香りがします。花の無い季節にあって枇杷の花は風情ある景色となります。稽古場でも折々に枇杷の木をお持ちになります。
また春先は、樹上で一斉に天仰ぐように開く新葉が、輝かんばかりに美しいです。ほの白い<緑の灯火>がともっているように感じています。
私の部屋からは、隣地の地主さんの枇杷の大木が日々見えていて、私にとっては守護樹が如くの存在です。

 
過去の稽古場の花 [ 初夏
「 枇杷をいける 」

右上・右下  2点 ガラス器
左 
信楽大壺 辻村史朗作





5月 10日 更新
庭の樹木




庭の樹木
若葉 / 花 / 実 / 下草
(四月)


4/23 (N.ryokoさん)
ハイノキ
「天気の良い日は毎日毎食、
お庭で食べています。
もう少しすると蚊の大群に襲われるので、
この数週間だけの楽しみです。」と



 



  (Fyurieさん) 4/21


鶯神楽  (T.hirokoさん) 4/11
実桜  (Fyurieさん) 4/21
「実が赤く色づくと鳥が完食してしまいます。去年、初めて食べて、その甘さにビックリ!」

満月蠟梅の実 (S.fumikoさん) 4/9

楓 (Fsaeさん) 4/25 4月咲き、5月にプロペラ状の種に。


5月 8日 更新
「 花なる食 」
<みどりのちらし寿司>
[1]

(4月は こごみ 菜の花 スナップ豌豆 アスパラガス クレソン ズッキーニ 木の芽 7点 ) 写真提供 M.rikaさん

今年は新緑の美しい時季に、皆さんと<緑を生ける>清々しさを楽しむことができませんでした。
そこで、きょうはこの時季ならではの癒される「
花なる食」をご紹介します。
写真=<みどりのちらし寿司 >は新緑の風情にあふれた ごちそうちらし寿司です。 「七草」 店主 前沢リカさん。
緑一色の盛り付けは美しく、まさに
緑を食べるお弁当です。華道の<一色物いっしきもの>に通じるものと思いました。
「七草」という店名の通り、季節に寄り添う気持ちを食に込め、からだが癒される料理を提供されておられます。

野の草花が大好きな方で、私のお稽古場でも、花と向き合っておられる姿に花への慈愛の深さを感じております。

[2]


青空に青楓 (写真 K.junkoさん)
「自粛生活の中、町の草木の移り変わりをこんなに観察したことはありません。」

青空の下、お弁当を広げられる日常が早く戻ってくることを願っています。


5月 6日 更新
山の草木花 |ウォッチング
 「 無心雲自閑 辛夷は4/25(土)の写真。




コロナ禍2020 GW最終日。胸がすく青空をお届けします。
新潟の山中に居を構えておられる
F.youkoさんからの山便りです。

今日は、5時起きで山に山菜採りに行きました。寒かったです。帰る頃には、青空が!この辛夷(→)の場所には、山桜と片栗が咲いていました。木五倍子も鈴なりでした。
東京とは確実に1ヶ月遅れています。撮影は標高1000m位の場所です。家でも1週間前まではストーブ付けていたほどです。さすがに最近は急に夏っぽくなってきました。


「散策路を歩くと山野草が普通に咲いているほどでしてこうした植物が身近にあることも、お教室に通うようになり初めて見えてきました。見えてなかったものが見えてきた感覚です。と。


私自身も、Fさんが稽古場にいらしてから間もなくすると、一気に目が開かれたご様子で、お持ちになる草木花を見ていても、その変化を感じていました。背景にこれほどの自然の力、山の力がおありだったのですね。



 木五倍子

辛夷


5月 5日 更新
初夏の清楚な花たち  

丁子草
「お教室で頂いたもの。年々増えてきました!
 (S.fumikoさん)上談の2点・お庭の花
白花立浪草
「群れ咲くと、立つ白浪の花名のごとく波頭のようです。」

  
金蘭(T.hirokoさん)
「近所の尾根道に金蘭が咲いていました。数年前に一輪だけ見かけ、その後出会えませんでしたが、今年は数本咲いていました。


5月 4日 更新
幼い記憶
すずらん

花は記憶を抱えています。
小学6年生の時です。仲良しの友達が転校し、その転地先の北海道からたくさんのスズランの切り花を送ってくれました。私はその時初めてスズランを手にしました。箱を開けたときの喜びの記憶が、今回鮮やかに呼び覚まされました。まだ宅配が無い時代の話です。




写真 (I..aya
さん)

「8年ほど前に頂いたすずらん。玄関脇の植え込みに植えたものが、昨年は一輪のみ咲き、今年はこんなにたくさん咲いてくれました。こんな時に元気に咲いてくれてうれしいです


今年の5月は「 母の日 」
から→「 母の月 」に

既に母を見送った私は、母を偲ぶ月として、5月を「母の月」にしようと思いました。


5月 3日 更新
卯の花の におう垣根に  ほととぎす早も来啼きて  忍音もらす 夏は来ぬ
「夏は来ぬ」


1
初夏の訪れを告げる卯の花。 (写真1,2,3,4)
新緑の瑞々しさが心にしみる美しい季節を迎えました。
日々の散歩道だそうです。(4/25から立ち入り禁止になったとのこと。)
今年は、ステイホームの静かなGW。奥多摩の空気をちょっとだけ感じましょうか。
(F.saeさん) 
2
3
3   4
  左)草苺 
右)セリバヒエンソウ
外来種で繁殖力があり、可憐な顔なのに強い毒性あり。わんこの散歩には注意です。」


5月 1日 更新
 



区の遊び場の藤棚です。
昨年、美しく藤が咲いている時期、朝早く入ってみました。一人、藤の香を浴びて時間を過ごしているうちに、藤棚のそば
に設置されているブランコに乗ってみたくなりました。人は誰も居ません。頭上よりずっと高い手が届かない位置に咲いている藤に、もうちょっと近づきたいと思ったのです。ブランコを3~4漕ぎすると、グ~ッと藤の花が眼前に迫ってきました。「!!!!!!!!」
小学校以来、数十年ぶりのブランコ乗りでした。

藤」の美をお伝えするには 春日大社神苑の藤があります。→こちら


           


4月 29日 更新
「四つ葉のクローバー」
「幸運」の花言葉が、今 使命を持って務めを全うされておられる すべての皆様に届きますように…


シロツメクサ

思わず写真の中に<四つ葉>を探しました。
(O.yasukoさん)


4月 28日 更新

水辺沿いの花菖蒲。静かな時間が流れています。 (Kyukiさん)


4月 27日 更新
青麦

愛犬との散歩コース途中での1枚。
 (O.ryoko
さん)


「 草のある景色 」

道草は楽しいですね。
お買い物の途中での1枚。(Fさん)↓ 




4月 26日 更新
「 山芍薬、咲きました。」
 
4/23    4/1  写真2点(I.michieさん)
山芍薬は清らかで上品で気高い空気を纏った花です。
(教室でも数人ほど育てておられるようです。)
ただ、秋に熟れる実は想像だにできない色と形になります。
その変貌ぶりは
文楽の人形のかしらが一瞬にして姫から鬼女に変わる
ガブのような、
流氷の生物
クリオネが捕食の瞬間、天使から悪魔に変わってしまうような
その凄みはなかなかです。

師の、山芍薬について語っておられる文章があります。「今様花伝書 山芍薬と烏瓜」138P、是非!


4月 25日 更新

4/15にお伝えした「お便り」、2014年にウィルスに侵された梅の木を2万5千本・園内すべて伐採のお話。
理由は違えど、近日 相次いで多くの人が行楽で集まる花園の花の刈り取りのニュースを続けて見ました。
百合 1万5千本すべての刈り取り  (沖縄)
チューリップ80万本すべての刈り取り (千葉・佐倉市)
今、これから美しく咲き誇るその時に、園内すべての花首に鋏を入れ、切り落とす事態です。
陽気に誘われて、人が大勢来てしまう事態への、苦渋の決断です。
コロナという感染病と闘っているのですが、人間の欲望の深さとの闘いでもあることを、思う出来事でした。

「花を切る」、ということで思い出された師の言葉があります。

「必然性が無かったら切らなくていい。だけど、切るんだったら、自分の首を切る気持ちで切ったらいい。」
花が花になる、「花をいける」本質を授かりました。


「春を謳う 黄色の花」
1~3月の木々の梢では、黄色の花が暦を追いながら次々咲いていきました。✿蠟梅、山茱萸、檀香梅、油瀝青、木五倍子、万作、土佐水木、伊予水木、山吹、雲南素馨、連翹…毎春、稽古に選ぶ黄色の花木たちです。草ものも先駆ける木々の開花のあとを追うようにして、福寿草、菜の花、野芥子、蒲公英、母子草、蛇苺、金鳳花…と次々大地に花を咲かせていきます。黄色は春を呼ぶ色です。
ロウパイ、サンシュユ、ダンコウバイ、アブラチャン、キブシ、マンサク、トサミズキ、イヨミズキ、ヤマブキ、ウンナンソケイ、レンギョウ…

「庭では緑の絨毯状態の多くを占めているのが蛇苺です。(O.yasukoさん)
花後の赤く丸い可愛いが待ち遠しいですね。
 
ウマノアシガタ(O.meiさん)



   
お庭の筍の写真 (F.yurieさん)から届きました。以前、お稽古に珍しい笹の花→こちらをお持ちになった方です。

 筍には思い出されるくらしの記憶がたくさんあります。写真を頂いて昔の思い出が呼び覚まされました。
・春先、「そろそろかな…」と地面を踏み歩いて、靴裏にツン!とした感触があったら、ここ掘れワンワン!!のサイン。筍の居場所です。
・頭が出るか出ないかくらいの時に鍬で掘り起こし、湯がいてワサビ醤油で食べる<筍の刺身>、美味です。焼き筍も乙なものです。
・筍を見つけて1^3日後、「えっ、えっ、こんなに伸びたの?」と目が点。その成長ぶりには驚きました。1日に~1mということも
 あると聞きます。
・大地を割り猛猛しく現れる筍。外皮は黒々と艶があり、伸びてきた竹の子を撫でると、その手触りはお馬さんの毛並みのようです。
・知らぬ間にお隣の敷地に竹の子が這って出てしまい大慌て! それからというもの春先は隣近所の庭先を気をつけるようになりました。
・皮はパラッと自然に剥がれ落ちていき、清々しい青竹、一人前の若武者に短期間で育ちます。
・毎年、暮れにはその年成長した青竹を1本切り、
「床の間」に青竹を生かした床飾りをして、新年を祝いました。
筍にはたくさんの気づきと、幸せの時間を頂きました。(林田)


4月 21日 更新

(I.michieさん) 紫蘭 と 射干   共に丈夫で育てやすい花です。
シャガは朝開いて夕方にしぼむ一日花。アヤメ科です。
「ベランダに出たら‥昨年、教室でいただいたシャガに花が咲いていて!!! 咲くのかな?っといつも水やりしながら思ってたので
(B
さん)


4月 19日 更新
「ステイホーム」
ステイホーム
(K.sayakaさんから)
土の中で春を待つような心持ちです」と
おうち時間の自粛のひと時が
届きました。


今は、全員が自分を律して辛抱のとき。
ただ、ひと時でも、癒しの時間を作ったり、
空を仰ぎ、背伸びをして大きく深呼吸…
それだけでも心身はほどけるかもしれません。

「力を抜けば、本当の力が出る。」
「ほとけの語源は、ほ・ど・く」
三十年前の若い時にご教示いただいた
故・野口三千三先生の言葉が
ふと、思い出されます。

都忘れ




風薫る5月に向かって
花色も、白や黄色が目立った春先から
紫色の季節へと自然は移っています。


諸葛菜 (ベランダ鉢物)
「お教室で鉢を頂き、種をとって育てています。毎年キレイに咲いてくれるのですが、お教室の日と合わず、なかなか持っていけず今年こそ‼️と思っていました残念です。」
(F
さん)

鉢で育てると、
華奢で美しい姿になってくれますね。



4月 17日 更新
菜の花畠に入日薄れ   見渡す山の端霞深し  春風そよ吹く空を見れば  夕月かかりて匂い淡
「朧月夜」

「遠くから、菜の花畑…と近づいてみて !!!!!!! 白菜でした!」(撮影のK.yukiさん。)
菜の花はアブラナ科の黄色い花の総称。からし菜、小松菜、白菜…黄色い十字状の菜花が咲きます。
しかし、そうした説明を此処に記すより、 この写真をご覧頂ければ「百聞は一見にしかず」。
白菜からそそり立つ菜花の光景、大迫力です。



4月 15日 更新
「花の力を信じます。」
「お便り」
(H.saeさん)から 奥多摩にお住まい。往復4時間以上かけてお見えになっています。

おはようございます。
花の力、という勇気の出る言葉をいただきました。
自然の風雨にさらされながら自分の力で咲く花を、私は愛して止みません。

多摩川の増水で樹木はなぎ倒され、鉄とコンクリートでできた橋さえも流されていった荒れた川辺に、二輪草はあちこちにまるで何事もなかったかのように緑の葉を繁らせ可憐な花を咲かせていました。驚きでした。

ウイルスといえば、青梅の吉野梅郷(ばいごう)には25000本の梅の木がありましたが、2009年にプラムポックスウイルスという植物ウイルスに感染しました。桃や杏などにも感染するもので、治療法や薬はなく、感染防止、封じ込め、つまり伐採し焼却するしかなく山梨など近隣への感染を避けるために2014年には公園内に残った全ての梅を伐採しました。

梅郷は、もちろん自然に梅の木が集まったわけではなく、1972年に梅の公園が造られたということで、これも、もしかすると、密集して公園に植栽したことの歪み、不自然さを自然に戻すための神の力なのかもしれないと思ったりします。杉花粉もそうです。土砂崩れも人の手が入った場所に起こります。

いろいろ考えさせられます。。。でも私に何ができるのかな。。。

いま出勤電車内です。ありがたいことにテレワークもさせてもらえていますので、週12回の出勤で済んでいます。 先生に元気を届けられるように、これからも時々写真をお届けさせていただけたらと思います。

二輪草  花径1.5~2 ㎝
 ※吉野梅郷は伐採後、2017に復活の第一歩とのこと。


4月 13日 更新
「春もみじ」
秋の紅葉のように、新芽が赤く美しい「春もみじ」。
この時期よ~く見てみると、小さな小さな赤い花が下向きに咲いており、そのあとプロペラのようなかわいい種子をつけます

春もみじです。芽吹きは真っ赤です。 お庭の春もみじの写真が届きました。(S.fumikoさん) 山紅葉 
たね
こうした羽をつけた種は、木からクルクルクルクル回って飛落します。
その飛落の美しさ!木々から舞降りるバレリーナのように見え、瞬間「あっ!」とときめきます

他にも、翼果をもつ種で私が好きなのは、<アオギリ>と<ボダイジュ>です。そのたねの形状はファンタスティックです。
Sさんの庭にも、飛来してきた種から発芽し、今では2m近くなったもみじが居るそうです。
「たねの旅立ち」  香取一著 おすすめの一冊(古書)


4月 11日 更新
「アマビエ」

台湾熊谷草 (
ラン科)
「台湾熊谷草の苗を購入したのですが、暖かいからか、茎や葉が育つ前に蕾が膨らんで咲いてしまいました。
見れば見るほど不思議な花です。 (H.saeさん)

まっすぐにジッとこちらを見ている熊谷草。私には今この時、<アマビエ>に見えてきました。


4月 10日 更新
上: 稚児百合     一人静の下にひっそり咲いていたそうです。秋にはかわいい実をつけます。

↑ 上: 甘野老 アマドコロ
海中の生物 チンアナゴのよう、と撮影のご本人。共感!!!

#チンアナゴ 葛西水族館 検索please。
「和の庭、野草の庭」

埼玉にお住いのフリーランスのS.fumikoさんから届きました。(5点)
毎回、清らかで繊細な容姿の草木花を稽古にお持ちになります。
お父様から受け継がれたお庭と、以前伺いました。
お庭へのエネルギーの注ぎ方が尋常でなく、その方の愛情と慈しみに
花たちが応えていることを、写真が語っています。

 下: 烏野豌豆 (飛来種とか)         下: 立浪草








白山吹 

 白山吹は四弁で花も清楚です。
花後に黒い実が成ります。
秋になると、黄葉の照葉に、黒い実が映えます。


写真には、昨年の実と今年の花が混在しています。


4月 8日 更新
   柿の葉 / 梅の実 (Hiさんから)

新芽と青い実

柿の新芽の透き通るような美しさ。春先は身近な処に
新芽の美しさが輝いています。
都心にあっては、柳の芽吹き、ビワの新芽などなど…
私は毎年心待ちしています。

そして、木々に目をこらすと、青い実が探せます。
「いたいた!、成ってる!」とにっこりしてしまいます。

毎日のニュースに塞いだ気持ちになってしまいますが、
顔を上げて、目線を上に、空を見上げています。


4月 7日 更新
 
一人静
お庭を歩いたかのような気分になる写真が届きました。都内のHiさんからです。( 2点)

以前、聞いたお話では、おばあさまが育まれたお庭と伺いました。

<おばあ様から孫へ、お母さまから娘へ>、受け継がれていく美しいお庭の景色は、暮らしの小さな日本遺産と思います。


春蘭


   
左:  きれいな一重の山吹ですね。鎌倉にお住いのO.yasukoさんからの花便り(2点)です。 右は宝鐸草。


4月 5日 更新

芽吹き・芽生え

上 :つつつあ
中央:長者の木
右 :黒文字

上の<黒文字>の写真1点と、こちら4点は、奥多摩に住んでおられるHoさんから届きました
その方がお稽古にお持ちになるお庭の草木花は、毎回、空気が別物です。

 
毎年、春に武蔵鐙や八角蓮をお稽古にお持ちになります。都内のHiさんからです。
以前伺ったときに「庭にニョキニョキ生えています。」とおっしゃっていて、まさに…その通りでした。
この写真を見たとき、森に住むゴリラに出会ったような感覚を抱きました。変でしょうか。



4月 4日 更新

十二単

白根葵

翁草

片栗擬き

二輪草

白雪芥子

諸葛菜

諸葛菜
 
カロライナジャスミン
 

三つ葉躑躅 

白藤 | 白花立浪草・菫 

薄葉細辛 

八角蓮 
 
蝮草


山芍薬

花筏


胴吹き桜


蒲公英の冠毛 

白山吹

姫林檎


椿
椿の季節もそろそろ花期の終わりを迎えます。また1年後に…
 
出雲大社藪椿 羽衣椿


2020 コロナ禍の桜
← ↑ お勤めの会社の近くの千鳥ヶ淵の景色を送ってくださいました。
黄色の菜の花がお濠の土手を埋めつくし、烏野豌豆は蔓を伸ばし桜が最後の花を散らせていました。」と。 (H.hiroshiさん)

東京都の週末外出自粛要請の2週目 4/5日曜日の朝
「今朝は静かな朝でした。久々に<朝の音>を聞いた気がしました。
子供の頃は、朝は、ちゃんと、しーんとしていて、
一日の始まりの音があった気がします。

( K.sayakaさんからのお便りに添えられた 写真下2枚)

胴吹き桜