なげいれ 花の教室 
2017
林田英子


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なげいれのすすめ
8つのメッセージ

四季の息吹を 日々の暮らしに -自然の草木をいける
 <おすすめ> 「美」の書籍

 
  四季に習う
自然を読む
 
「なげいれ」は自然に適い、私の心に適う花。

季節感を大切に、草木の<いのちの姿>を尊び、美しい日本の花の詩形を求めていきます。


四季の巡りの中で、風霜晴雨 厳しい自然に曝されながら、草木は時々刻々変化し、変貌します。
その風姿に目を留め、心を重ね、対話し、生かす。
「なげいれ」は型も流派もありません。それはとらわれない自由さ、裸眼で見つめ、感じ、思うことであり
本質なき<自由勝手流>とは違います。
また、<心に適う花>といえど、人の<固執・我意>は「花」の秘する気配を濁らせ、消してしまいます。


花たちの声なき声を掬うことに専心し、自然に貞
、自然に習う謙虚さが、なげいれの大事の一つです。


   
   山路来て何やらゆかしすみれ草  芭蕉  ゆかしい花の名
古里の記憶
  口に唱え、耳に聞こえてくる野の草々の名は、
一瞬にして、遠い日本の原風景の記憶を呼び覚ましてくれます。

秋の七草 (万葉集 山上憶良 巻八 一五三七、一五三八)   
  秋の野に咲きたる花を指および折り かき数ふれば七種ななくさの花   
  萩の花 尾花 葛花 瞿麦なでしこの花 女郎花おみなえし また藤袴 朝貌の花   
  春の七草    
  芹、薺なずな、御形おぎょう、繁縷はこべら、仏の座、菘すずな、清白すずしろ   
   

古より、詩歌に詠まれ、絵に描かれ、工芸意匠に耀く、「美」に結実した一木一草一花。
いのちのかたちとして、心の在りかとして、人々の中に思い起こされ 生き続けています。


 
  四季一生
花は人なり
四季一生、師の教えの一つです。
芽吹き、咲き初め、繁茂し、結実、紅葉、やがて末枯れて散り逝く、花の一生
その一木一草一花の移ろいを見続けていくと、折々に、琴線に触れる花の風姿と出合います。
言いかえれば、それは自身の一つの<こころのすがた>との出合いでもあり
誕生から死、再び生へと 毎年繰り返される草木の<いのちの実相>は
まさに花は人なり…を語っています。

そして…
美に昇華した「花」は、単に<お花>ではなく、「ハナなるもの…」の気配を纏います。

そのことへの気付きが身の内に宿るには、ずいぶんと長い年月を要しました。
いや、まだまだまだまだ…、頭を垂れ、花に貞き続けなければならない旅の途中です。


 
  野草を育てる
花ごころの種を蒔く
春!
黒い土を割ってツンと出てくる草々の芽生えは、何とも幸せな時の訪れです。
「再び1年よろしく…」の挨拶をします。
狭いベランダに置かれた1鉢1鉢に水を与え、日々見続け、声をかけるしかできませんが
花たちは静かにその営みを続け、毎年美しい姿を見せてくれます。



人見るもよし、見ざるもよし、われは咲くなり 
(武者小路実篤)
<私>という小さな自己の意識が強い時代にいると
自然界の草木の有り様には、手が合わさります。
 


 
    発見の美
裸眼
  あなたは何に心が留まったか!その初動が重要です。
「なげいれ」の花は、心の針が振れずして、1本たりとも花を入れることはできません。
<花材>を綺麗に整える、形を作りあげる、などは本題ではないからです。


常日頃、裸眼で自然を見続けていると、あなた目線の<発見の美>を得ることができます。
<花のいのち>と向き合えるか、
単なる<花材>と思うのか、途は分かれます


 
     いのちの滴
こころ澄む
なげいれの原点は、茶事にて亭主自らが花を心入れする、<侘び茶の湯の花>の精神にあります。
花を清め、器を清め、場を清め
、心入れした一輪の花は、澄みきったいのちの滴

花なるもの…その空気感に辺りは清められます。
稽古場でも、一番にお伝えしたい、花をいける心ばえの一つです。


そして、時節の花を育てるたのしみ、花のいのちを頂く感謝の気持ち、供するよろこび。
そうした花と向き合っていく中で、無私の清らかさというものに気付かされていく…
解せても、人はそのようには実際なかなか生きられません。
しかし、花をいけるには、抱えていなければならない<大事>と思っています。



   
      五感
「感応力」は力

先人は花のいのちの移ろいを、咲き初めの清新な「初花
生気みなぎる今を盛りの「当季の花」、過ぎ去っていく花の余韻「名残り

一つの<花.>に三つの季節一花三季」と言い表し、その時々の美しさを繊細に読み取りました。


豊かさとは
「ちょっと・少し・わづか・かすか・ほのか・ささやか・こまやか…」というようなことを
「さやか」に感ずる能力から生まれる。(野口三千三)


普段見慣れた身近な景色の中にも、<美しいもの>は多く潜んでいます。
日々の気付き、五感を研ぎ澄まし、全身で感じ取る。
それは、草木への<こころの目>が、一つ、また一つと開かれていくことであり
瞬時に「美」を摑む・読む<眼の力>へと育ちます。


   
    最後に…
野の花と仲良くなろう
  教室では
あなたの周辺に在る、心に留まった草・木・花、庭の花、ベランダの花…勿論雑草も
わずかでいいのでお持ちください、と長年お声かけをし続けています。


春ですと、菫、土筆、蒲公英、薺、蕗、筍なども持ってみえます。
梅雨の頃には透明感ある山紫陽花、露草、昼顔をはじめ、
青桃、青梅、枇杷、木通、桑、椿の実、青柿、など、お庭のまだ青い実のものも登場します。
真冬、大雪の翌日に箱にを詰めて、稽古場にお持ちになった方も-。

持ってみえる方は、水揚げも、花の運搬の際の繊細な諸注意も、自ずと身につけていかれます。
お教室で用意した花材も、そのあと上手に手を掛け、1年後に再び連れてみえます。
名前のわからない雑草も、<雑草という名の草は無く…>それぞれ調べておられます。

皆さん、少しずつ<なげいれの花心>を育み
暮らしに、花育が取り込まれるようになって居られるようです。



なげいれは<好き!>という心の傾きが原動力。
足元の草々に目を落としてみましょう! 木々を見上げてみましょう!

できれば草花を育ててみましょう!
ベランダでも、山野草を育て楽しんでおられる方は多くいらっしゃいます。
なげいれはあなたができる<心の提出>を求めています
そこからなげいれの第一歩が始lまるからです。
それぞれの方の、「ハナ」への心の発芽…、望んでいる稽古場です。  



おすすめです

「美」の書籍

芸術新潮

「たてはな神話」
6年間連載(全69回)
2006/1~2011/12
    
川瀬敏郎作品集
一部です
一日一花
2012
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2010
今様花伝書
2002
四季の花手帖 [1] 春~夏へ[2] 秋~冬へ
2002
Inspired Flower
A
rrangements
1990
花会記
1990
花と器
1983


川瀬敏郎先生 「和道 日本文化 心のしきたり 美のこだわり」|対談連載
2015年 日経ビジネス ON-LINE (web)
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 日本人の精神の原風景や 美意識の源流を辿り
 解き明かしていく。
(コラム紹介文より)
花道編:第2回   花をいれること
花道編:第3回   花をいけること
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酒井抱一
江戸琳派の全貌 
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花の器づかい

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お茶人のための
茶花の野草大図鑑
改訂版
花にもの思う春
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尾崎左永子の
古今和歌集・新古今和歌集
尾崎左永子 著 1987
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かたち誕生
図像のコスモロジー
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