林田英子 | なげいれ花十二ヶ月教室
受講生の方の <日々咲く花 > |「 花育 」 写真は全て、受講生の方々からです 

7/23
裏山 (自庭)の夏 2023 (2)
写真 S.rumiさん

ご自邸の裏山の夏の様子、S.rumiさんからお便り頂きました。

此処は、草木花も幸せに暮らせる「楽園」です。

白桔梗


秋丁子


秋海棠
 
圧巻! 紀伊上臈杜鵑草
「キイジョウロウホトトギスも群生して来月あたりは花が咲きそうです」 (S.rumiさん)


↑ 昨年Sさんが初めてお持ちになったときの「花」です。

高麗土器瓶子に 一種生け

別な稽古日― 笹と合せて掛け花に







5/7
大山蓮華
気品漂う、初夏の白
 
写真 K.nanaeさん
「朝は蕾だった大山蓮華がお昼に再度覗いたところ何と花が開いておりました。もう、感動してうっとりしています。
あいにくの曇りではありますが、これが返って透けるほどの美しさを倍増させ、心奪われっぱなしです。」(4/25)

花は空がやや陰っている方が「花の心」が表出するように感じます。
大山蓮華の風格はこの時季ナンバーワンの花木かと。(林田)





4/28
裏山 (自庭)の春 2023 (1)
写真 S.rumiさん
「庭には梅花カラ松やイカリソウの花が咲き誇っています。とても可愛らしいです。
   
   
   


 
常盤露草

庭の塀の瓦に常盤露草が生い茂っています。

S.rumiさん
先月のお稽古にワサビの草花をお持ちになりました。
(←その時のワサビの花です)
「庭内に山の水が流れ来ている処があり、頂いたワサビを栽培してみたら花が咲いて…」
「えっ?!お庭に山からの清水?」と稽古場で話が進み
その時初めてお住まいの庭
=裏山との話を伺いました。
まだ3年目の若い方ですが゛ご本人曰く
庭の裏山の草木花には、これまではさぼど心に留まってはいなかったそうです。
稽古に花をお持ちになるようになって、どんどん眼が開かれておられる…ご様子です。
(林田)





2023.4.12
春の花は「幼子」
しゃがんだ目線、<大地>目線で見えてくるもの
熊谷草
二輪草

菊咲一花

福寿草
毎年 可憐な春の花を育ててお持ちになる M.atsukoさんの花は特別感があります。
ベランダで育てておられます。
春の花は背丈も小さいですが、はっとするほどの輝きを放っています。
Mさんは、そのまま飾れるようなかわいい小さなガラス瓶に入れて、ひと花ずつ白い紙で丁寧に包んでお持ちになります。

春の春は優しく繊細な心持ちで、幼子と向き合うしゃがんだ目線が大事でしょうか。


2023.4.3
人見知りの山芍薬
―花の意思―
土曜の稽古でのこと
M.atsukoさん、山芍薬(写真上)を稽古場にお持ちになりました。(ベランダで育てておられます。)
稽古はじまりの時点ではまだ閉じていて、でもすぐに花びらがほどけてきそうな状態でした。
触れるのも憚れる程の愛らしくも清しい山芍薬。
綺麗な鉢に入れてお持ちになっていたので、「これはこのままそっと触れずに皆で愛でませんか。稽古中には開いてくるでしょうし…」と。
それから稽古が終わるまでの半日近く、飾り台の上で真上にスホットライトを受けながらも最後まで花びらがほどけてくることはありませんでした。
「多分…開き始めの一番はMさんに見てほしいのかも。」そんな話を交わしていました。

4/3今朝、メールが届きました。
山芍薬、先生のおっしゃった通り、帰宅したら顔を見せてくれました。人見知りなのかもしれません」


アーカイブ 2022


山芍薬、揃い踏み
皆さん、育てておられます。

2022

今季は4人の方が
お持ちになりました。
佇まいがそれぞれに
異なることがわかります。

愛らしい山芍薬でした | 弥生土器 
山芍薬のこと
「花は人なり」

春は 清雅極まりないたたずまい
しかし秋になると
強烈な色彩の実がグワッと開きます。
その変貌ぶりは女性の凄みの一端を

見る気がします。


少女
の時期は一瞬ですが
少女
の記憶は消えません…よね?

 清雅な山芍薬でした |中国竜紋小壺

端麗な山芍薬でした |王子形水瓶

立派な山芍薬でした |仏花器





武蔵鐙
2021/3/21
 
 2020/10/18
 
 
 
写真 (I.michieさん)
毎年、お庭の武蔵鐙お持ちになります。特異な姿の花ですが、
も魅惑的です。




2021/2/28
蕗の薹

 
写真 H.saeさん
「雨水を過ぎ、春めいてまいりました。
庭の蕗の薹が、あちこちで顔を出し始めました。
2週間先のお稽古には薹が立ってしまうため、お腹に入る予定です。()

早春のお稽古には、必ず蕗の薹をご用意します。
稽古後に育てられる方も多く、ふきのとうをお持ちになる方も増えてきました。
稽古中は、触っていると手が蕗の香に染まります。この時ばかりは私も食べたくなります。
山の恵み、早春の山菜の季節、頬がゆるみます。(H)

 
甲斐信枝さんの科学絵本
 
.
「…蕗の薹には黄色い花と白い花があり、黄色い花は雄ふきの花。白い花は雌ふきの花。…」
ふきのとうのいのちの物語が科学の眼と繊細な自然描写で克明に描かれています。
甲斐信枝さ
の科学絵本です。
甲斐信枝さんは絵本作家で90歳を超えておられ、そのお仕事へのご姿勢に感銘を受け
何年か前に「ふきのとう」「つくし」「たけ」の絵本を求めました。
いずれもお稽古の自然花材として選ぶものですから、お教室で紹介しました。(H)




2021
2021/2/22
メジロ

 
写真 O.yasukoさん
「家の梅にメジロが来てました。」


メジロ、かわいいですよね。春先 メジロと出合うと、その日は何かいいことありそうな気になります。
以前、椿の蜜を吸っているメジロに出合ったとき、
普通はこちらの気配を覚られて、サッと逃げられてしまいますが
この時は、かわいいお顔のくちばしの周りが花粉まみれで蜜吸いにもう夢中、夢中…笑っちゃいました。
ほんのちょっとだけメジロに近づけた出来事でした。 (H)




2021/2/4
春が待ち遠しい…
水耕栽培  |  ヒヤシンス
写真 S.kayo
「春が待ち遠しいので、球根を買ってみました。部屋の中で水耕栽培中です。」

「みどりの力

立春、花便りが届きました。
メールを開き、そのあざやかな「若草色」が目に飛び込んできたとき、思わず声をあげてしまいました。 (H)





2021/1/26
福寿草

写真 M.atsuko
「福寿草の蕾がなかなか開かなかったのですが、昨日からほころび始めました。まだまだ寒いですが、少し春の気配を感じます。」

Mさんは普段から山野草の鉢を買い、上手に育て、稽古にお持ちになります。山野草をよく知り選択眼をお持ちです。
福寿草は元日草とも呼ばれ、花の名前も新年にふさわしいめでたきもの。
あらたまの年の光の輝きを感じます。 (H)





2020/9/20
盛夏の一夜限りのナイトショー
烏瓜  (写真 O.yasukoさん) 


烏瓜の「花」と「実」の写真が届きました。


夕刻から咲き始め、翌朝にはしぼんでしまう一夜花です。

私も初めてみたとき、そのレースのような美しさに見惚れました。
烏瓜の実は、稽古場でも皆さんお持ちになります。
緑色に縞のある<ウリ坊>のような若い実、縞も色づくにつれ消えていき、熟して赤い実になります。
黄色くなる「キカラスウリ」は日本の特産種。そのキカラスウリの根から作った白い粉が「
天花粉」です。
小さい頃、お風呂上がりにポン・ポン・ポンとはたいてもらった天花粉…懐かしい夏の記憶です。 (H)

烏瓜は雌雄異株です。
「花は咲くのに、実が生らない…?」。実が成るには雌株と雄株が必要だと、私ものちに知りました。




2020/
6/29
黄金鬼百合


写真 (I.michieさん)
「おはようございます。今朝、黄金鬼百合が咲きました‼️ (出勤前にお便りいただきました。)

一昨日の稽古では、莟の状態のものをお持ちになりました。
「今年はあと3本ほどが、莟が付いて育っています。」とおっしゃっていました。

この百合は何年か前に、うちのベランダの百合のムカゴを差し上げたものです。
写真にも見えるように、葉の付け根にたくさん黒い実(ムカゴ)をつけます。
ポロッと取れるので、地面に落ちると直ぐに根を地中に下していきます。
これまでに受講生の方々にこのムカゴを差し上げてきましたが、開花の報告を頂いたのは初めてです。

「今朝、咲きました!」の鮮度ある喜びの声は、嬉しいですね。

しかし、身に覚えがないというか、黄金鬼百合は私は買ってはいないのです。名前も知りませんでした。
ただ、思い当たるのは、小ぶりで朱色の「小鬼百合」は確かに鉢を買いましたが、それは翌年には出てこず
忘れてしまった頃に、突然 百合らしきものが伸び出てきて、見事なレモンイエローの花をパーンと咲かせたのです!?
黄色の百合は、私の中では生ける対象にはなりにくいのですが
ベランダで開花したときの輝かんばかりの存在は、なんとも気が晴れる観賞用の美しさがあります。





2020/
6/22
半夏生
 
 (写真 S.fumikoさん)
「お稽古には間に合いませんでしたが、今年は半夏生か威勢よく、雨の中、生き生きと咲きました。
花長さんで購入した2株か゛、今では群れるように育っています。
お稽古では多くの美しい花を知るだけでなく、育てる機会を頂くことにも、感謝いたします。」


もうお一人、半夏生を花長さんで購入、お庭で育てて稽古にお持ちになりました。
「しばらく葉がなかなか白くならず…、今年は花穂が出て、そうしたら葉も白くなりました。」と。
別名「片白草」。いい名です。




52020/月 18日 (追記 5/23)
大山蓮華
  
[2] 5/14 開花  ( F.saeさん・写真2点)
「我家の庭で、昨日、大山蓮華が開花しました。しばらく蕾を楽しませてもらっていましたが、
暑かった昨日5/14、気付くと一気に開花していました
大山蓮華は、蕾が綻んでいくのをみたことがありませんので、咲く瞬間をじーっと眺めてみたいです。
他にも78つ蕾がついていますが、どれも大きな葉を枕にして夢を見ているような風情です。

花達も先生のお稽古に連れてってと言っているようです。

深い緑葉に抱かれ、花びらのふくやかな白、この季、別格の花です。
山中に自生する希少な大山蓮華は、天女の花と呼ばれるほどです。


<真白きもの>は触れるのも憚れるほどの神聖性があります。
花はとても傷つきやすいので、手を触れないよう、擦れないよう、十分な注意が必要です。
穢れなき白=清らかさを護る心持ちで、向き合います。
(初冬の茶花の代表格、白玉椿も同様です。)


追記 もうお一人の方から届いたお便りです。


[1] 5/23 開花
(写真 
K.nanaeさん)

おはようございます!
先生、とうとう我が家も
今日、大山蓮華、開花しました!!!

以前に
「自宅で大山蓮華に挑戦していて
蕾があるので期待してます。
と伺っていました。
(鉢で育てておられます。)
花育が暮らしに浸透してきておられるご報告は
なんともうれしいです。




2020/
5月 16日

天へ、白雲木 (A.motokoさん)

樹の下がドームのようになっており、中に入ると
それはそれは美しい雲の下に居る心地になるそうです。

見事な白雲木の巨木です。遠くに山がかすんで見えます。
故郷(岩手)の自庭とのこと。折々にお母さまがこうして庭の写真を撮って送ってくださるようです。その方にとっては、<花=お母さま>でいらっしゃるのでしょうね。
)
仕事で東京に転地。故郷で見ていた花を探し求めていて、やっとこちらのお教室に辿り着きました。母はお庭を林の中のような様々な花が咲き溢れる場所にしたいのだそうです。私はまだ2030年ほどかかってしまいそうですが、少しずつ育ててみたいと思います。

写真を送ってくださった時は、場所のことは何も書いておられなかったので、お訊ねしましたらご実家のお庭とお聞きしました。花好きのお母さまのことも伺えて、なんとも豊かな気持ちになれました。
稽古場では、稽古日近くに里帰りをしてご実家の庭から花をお持ちになる方、何人かいらっしゃいます。
(写真 A.motokoさん)




2020/
5月 5日
初夏の清楚な花たち

丁子草
「お教室で頂いたもの。年々増えてきました!
白花立浪草
「群れ咲くと、立つ白浪の花名のごとく波頭のようです。」
(写真 S.fumikoさん)




2020/4月 26日
「 山芍薬、咲きました。」
4/1 4/23
(写真 I.michieさん))
山芍薬は清らかで上品で気高い空気を纏った花です。
(教室でも数人ほど育てておられるようです。)
ただ、秋に熟れる実は想像だにできない色と形になります。
その変貌ぶりは
文楽の人形のかしらが一瞬にして姫から鬼女に変わる
ガブのような、
流氷の生物
クリオネが捕食の瞬間、天使から悪魔に変わってしまうような
その凄みはなかなかです。

師の、山芍薬について語っておられる文章があります。「今様花伝書 山芍薬と烏瓜」138P、是非!




2020 庭の筍
   
(写真 H.yurieさん)
お庭の筍の写真、届きました。以前、お稽古に珍しい笹の花→こちらをお持ちになった方です。

 筍には思い出されるくらしの記憶がたくさんあります。写真を頂いて昔の思い出が呼び覚まされました。
・春先、「そろそろかな…」と地面を踏み歩いて、靴裏にツン!とした感触があったら、ここ掘れワンワン!!のサイン。筍の居場所です。
・頭が出るか出ないかくらいの時に鍬で掘り起こし、湯がいてワサビ醤油で食べる<筍の刺身>、美味です。焼き筍も乙なものです。
・筍を見つけて1^3日後、「えっ、えっ、こんなに伸びたの?」と目が点。その成長ぶりには驚きました。1日に~1mということも
 あると聞きます。
・大地を割り猛猛しく現れる筍。外皮は黒々と艶があり、伸びてきた竹の子を撫でると、その手触りはお馬さんの毛並みのようです。
・知らぬ間にお隣の敷地に竹の子が這って出てしまい大慌て! それからというもの春先は隣近所の庭先を気をつけるようになりました。
・皮はパラッと自然に剥がれ落ちていき、清々しい青竹、一人前の若武者に短期間で育ちます。
・毎年、暮れにはその年成長した青竹を1本切り、
「床の間」に青竹を生かした床飾りをして、新年を祝いました。
筍にはたくさんの気づきと、幸せの時間を頂きました。(林田)



2020/4月 13日
春もみじ
(写真 S.fumikoさん)

秋の紅葉のように、新芽が赤く美しい「春もみじ」。この時期よ~く見てみると、小さな小さな花が下向きに咲いており、そのあとプロペラのようなかわいい種子をつけます
 
春もみじです。芽吹きは真っ赤です。 山紅葉 
たね
こうした羽をつけた種は、木からクルクルクルクル回って飛落します。その飛落の美しさ!木々から舞降りるバレリーナのように見え、瞬間「あっ!」とときめきます

他にも、翼果をもつ種で私が好きなのは、<アオギリ>と<ボダイジュ>です。そのたねの形状はファンタスティックです。
Sさんの庭にも、飛来してきた種から発芽し、今では2m近くなったもみじが居るそうです。
「たねの旅立ち」  香取一著 おすすめの一冊(古書)




4月 11日

「アマビエ」
台湾熊谷草 (ラン科)
「台湾熊谷草の苗を購入したのですが、暖かいからか、茎や葉が育つ前に蕾が膨らんで咲いてしまいました。見れば見るほど不思議な花です。
((写真 H.saeさん)


まっすぐにジッとこちらを見ている熊谷草。私には今この時、<アマビエ>に見えてきました。




2020/4月 10日
受け継がれゆく庭 B
和の庭、野草の庭 (写真 S.fumikoさん)
上: 稚児百合     一人静の下にひっそり咲いていたそうです。秋にはかわいい実をつけます。

↑ 上: 甘野老 アマドコロ
海中の生物 チンアナゴのよう、と撮影のご本人。共感!!!
埼玉にお住いのフリーランスのS.fumikoさんから届きました。(5点)
毎回、清らかで繊細な容姿の草木花を稽古にお持ちになります。
お父様から受け継がれたお庭と、以前伺いました。
お庭へのエネルギーの注ぎ方が尋常でなく、その方の愛情と慈しみに
花たちが応えていることを、写真が語っています。

 下: 烏野豌豆 (飛来種とか)         下: 立浪草
 




白山吹 

 白山吹は四弁で花も清楚です。
花後に黒い実が成ります。
秋になると、黄葉の照葉に、黒い実が映えます。


写真には、昨年の実と今年の花が混在しています。
(写真 S.fumikoさん)




2020/4月 7日
受け継がれゆく庭 A
和の庭、野草の庭 
(写真 H.sayakaさん)

お庭を歩いたかのような気分になる写真が届きました。都内のHiさんからです。以前、聞いたお話では、おばあさまが育まれたお庭と伺いました。
<おばあ様から孫へ、お母さまから娘へ>、受け継がれていく美しいお庭の景色は、暮らしの小さな日本遺産と思います。


一人静

春蘭

白花紫蘭


なんとも勇壮。武蔵鐙たち。↑↓
 
仙翁


 
丁子草
 
錨草


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