2023/3/17
白根葵
写真 M.atsuko さん
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3月3日
前屈した姿勢で
土から頭を出しました。
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3月4日
よっこらしょと
起き上がりかけています。
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3月5日
背筋は伸びてきましたが
まだ葉は閉じたままです。 |
3月8日
正面から
葉っぱもしっかり開きました。 |
2023.4.12
春の妖精たち
春の花は「幼子」
顔を近づけ
しゃがんだ目線で見えてくるもの
< こちら全てM.atsukoさんの花育 >
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二輪草 |
熊谷草 |
菊咲一花 |
福寿草 |
山芍薬 |
毎年 可憐な春の花を育ててお持ちになる M.atsukoさんの花は特別感があります。
ベランダで育てておられます。
春の花は背丈も小さいですが、はっとするほどの輝きを放っています。
Mさんは、その子たちをそのまま飾れるような小さく素敵なガラス瓶に入れてお持ちになります。
幼子と向き合うように優しく繊細な心持ちが大事です。
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2023.4.3
山芍薬
愛らしい山芍薬でした
弥生土器 |
人見知りの山芍薬
―花の意思―
土曜の稽古でのこと
M.atsukoさん、掌に乗るほどの愛らしい山芍薬(写真上)を稽古場にお持ちになりました。
(ベランダで育てておられます。)
稽古はじまりの時点ではまだ閉じていて、でもすぐに花びらがほどけてきそうな状態でした。
触れるのも憚れる程の愛らしくも清しい山芍薬。
綺麗な鉢に入れてお持ちになっていたので、「これはこのままそっと触れずに皆で愛でませんか。
稽古中には開いてくるでしょうし…」と。
それから稽古が終わるまでの半日近く、飾り台の上で真上にスホットライトを受けながらも
最後まで花びらがほどけてくることはありませんでした。
「多分…開き始めの一番はMさんに見てほしいのかも。」そんな話を交わしていました。
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翌朝、メールが届きました。
「山芍薬、先生のおっしゃった通り、帰宅したら顔を見せてくれました。人見知りなのかもしれません。」
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アーカイブ 2022
山芍薬、揃い踏み
皆さん、育てておられます。
4人の方がお持ちになりました。
同じ山芍薬と言えど
佇まいがそれぞれに異なります。
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山芍薬のこと
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春は 清雅極まりないたたずまい
しかし秋になると
強烈な色彩の実がグワッと開きます。
その変貌ぶりは女性の凄みの一端を
見る気がします。
真白な少女の時期は一瞬です。 |
清雅 | 中国竜紋小壺 |
端麗 | 王子形水瓶 |
健丈 | 仏花器 |
追記 2020/4/26
「 山芍薬、咲く 」
写真 I.michieさん
山芍薬は清らかで上品で気高い空気を纏った花です。
(教室でも数人ほど育てておられるようです。)
ただ、秋に熟れる実は想像だにできない色と形になります。
その変貌ぶりは
文楽の人形のかしらが一瞬にして姫から鬼女に変わるガブのような、
流氷の生物クリオネが捕食の瞬間、天使から悪魔に変わってしまうような
その凄みはなかなかです。
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2022/7/31
蓮を育てる
写真・文 O..yasukoさん
蓮を育てて、3年目
「2本の蓮が咲いた!!」 |
7/25 開花
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花育日記 |
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事始め 2020/8/1 蓮の種からの発芽 |
7/15 開花 |
蓮は大変でしょう? とお声掛けしましたら
「蓮の花が咲くのが楽しみ~という気持ちでいますので、大変というよりはワクワク、今年咲くかなぁ~って。
今夏3年目に花芽が出たときはワァーと思いましたが
最初小さいものは2つくらい成長しませんでしたので、今年も無理なのかなと思ったりしました。
でも、3番目の花芽が成長して白い蓮が咲いた時は、嬉しかったです。」(Oさん)
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今年は「蓮を育ててみます」-と伺って3年が経ちました。
有言実行で、先頃<花便り>を頂きました。Oさんの喜びが伝わってきます。
近年伺っただけでも、稲作り、葛苧作り、千成瓢箪作り、茶葉 (枇杷・桑・どくだみ)作り、そして今年の蓮作り。
いずれも一から本格実践されておられ、とても感心しております。
この「日々咲く花」で受講生の皆さんに紹介できることも、嬉しく思っています。 (林田)
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初年度 2020 9/7 |
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今年 2022 5/17 → 2022 6/13 |
「2020-青いバケツの中の土に発芽した種を移し、水を張ります。
2021-昨年の種からの蓮は15バケツ、そのうち9バケツが越冬出来て育っています。
株分けすると増えていくので、鉢はたくさん用意します。
2022/5月半ば頃、浮葉が出てきています。」
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今年2022 6/13 真中に花芽
しかし、途中で枯れてしまい… |
7/7 新たな花芽が伸びてきました
7/15開花 |
7/20 開花が待ち遠しい
7/25開花 |
黄金虫くん、食事中 |
花の「虚・実」
蓮池で蓮は咲くときに音がする―聞いた人はいないそうですが
「どうでしたか? 」と尋ねてみました。
努力した人にはそんなご褒美があったりするかな…と。(林田)
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「音は聞いてないです。朝起きて2階から庭をみたら咲いてるーーと見に行った状態で
音は聞いていません…(Oさん)
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そうですよね。現実に起きるとも起きないとも…こうした「虚実」の話には、花なるもの…の本質が見え隠れします。 (林田)
2021/3/21
武蔵鐙
写真 I.michieさん
2020/10/18 ↓
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毎年、お庭の武蔵鐙お持ちになります。特異な姿の花ですが、花も葉も実も魅惑的です。 |
追記 武蔵鐙テンナンショウ属の仲間
2022/5/19
蝮草
写真 F.youkoさん
「マムシグサもたくさんみられる場所があります。お稽古で活けている方がおられるので、近年はじめて身近にあるのだと認識しました」。
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くっきりシャープな白黒ストライプ模様の仏炎苞に、迫力あるまだら模様の茎、佇む姿がなかなかな男ぶり!!です。新潟の山の中の「蝮草」です。
2021/2/28
蕗の薹
写真 H.saeさん
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「雨水を過ぎ、春めいてまいりました。
庭の蕗の薹が、あちこちで顔を出し始めました。2週間先のお稽古には薹が立ってしまうため、お腹に入る予定です。(笑)」
稽古後に,根付きの蕗の薹を育てられる方も多く、育ててお持ちになる方も増えてきました。稽古中は、触っていると手が蕗の香に染まります。この時ばかりは私も食べたくなります。 山の恵み、早春の山菜の季節、頬がゆるみます。(林田) |
甲斐信枝さん (1930-2023) の科学絵本 |
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「…蕗の薹には黄色い花と白い花があり、黄色い花は雄ふきの花。白い花は雌ふきの花。…」ふきのとうのいのちの物語が科学の眼と繊細な自然描写で克明に描かれています。甲斐信枝さんの科学絵本です。
甲斐信枝さんは絵本作家で90歳を超えておられ、そのお仕事へのご姿勢に感銘を受け何年か前に「ふきのとう」「つくし」「たけ」の絵本を求めました。いずれもお稽古の自然花材として選ぶものですから、お教室で紹介しました。(林田)
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2021/1/26
福寿草
写真 M.atsukoさん
「福寿草の蕾がなかなか開かなかったのですが、昨日からほころび始めました。まだまだ寒いですが、少し春の気配を感じます。」
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Mさんは普段から山野草の鉢を買い、上手に育て、稽古にお持ちになります。山野草をよく知り選択眼をお持ちです。
福寿草は元日草とも呼ばれ、花の名前も新年にふさわしいめでたきもの。
あらたまの年の光の輝きを感じます。 (林田)
2020/9/20
盛夏の一夜限りのナイトショー
烏瓜
写真 O.yasukoさん
烏瓜の「花」と「実」の写真が届きました。
夕刻から咲き始め、翌朝にはしぼんでしまう一夜花です。
私も初めてみたとき、そのレースのような美しさに見惚れました。
烏瓜の実は、稽古場でも皆さんお持ちになります。
緑色に縞のある<ウリ坊>のような若い実、縞も色づくにつれ消えていき、熟して赤い実になります。
黄色くなる「キカラスウリ」は日本の特産種。そのキカラスウリの根から作った白い粉が「天花粉」です。
小さい頃、お風呂上がりにポン・ポン・ポンとはたいてもらった天花粉…懐かしい夏の記憶です。 (林田)
烏瓜は雌雄異株です。
「花は咲くのに、実が生らない…?」。実が成るには雌株と雄株が必要だと、私ものちに知りました。
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2020/6/29
黄金鬼百合
写真 I.michieさん
「おはようございます。今朝、黄金鬼百合が咲きました‼️」
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一昨日の稽古では、莟の状態のものをお持ちになっていました。
「今年はあと3本ほどが、莟が付いて育っています。」とおっしゃっていました。
この百合は何年か前に、うちのベランダの百合のムカゴを差し上げたものです。
写真にも見えるように、葉の付け根にたくさん黒い実(ムカゴ)をつけます。
ポロッと取れるので、地面に落ちると直ぐに根を地中に下していきます。
これまでに受講生の方々にこのムカゴを差し上げてきましたが、開花の報告を頂いたのは初めてです。
「今朝、咲きました!」の鮮度ある喜びの声は、嬉しいですね。
しかし、身に覚えがないというか、黄金鬼百合は私は買ってはいないのです。名前も知りませんでした。
ただ、思い当たるのは、小ぶりで朱色の「小鬼百合」は確かに鉢を買いましたが、それは翌年には出てこず
忘れてしまった頃に、突然 百合らしきものが伸び出てきて、見事なレモンイエローの花をパーンと咲かせたのです!?
黄色の百合は、私の中では生ける対象にはなりにくいのですが
ベランダで開花したときの輝かんばかりの存在は、なんとも気が晴れる観賞用の美しさがあります。(林田)
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2020/6/22
半夏生
写真 S.fumikoさん
「お稽古には間に合いませんでしたが、今年は半夏生か威勢よく、雨の中、生き生きと咲きました。
花長さんで購入した2株か゛、今では群れるように育っています。
お稽古では多くの美しい花を知るだけでなく、育てる機会を頂くことにも、感謝いたします。」
2020/5/18
大山蓮華
写真 F.saeさん
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5/14 開花
「我家の庭で、昨日、大山蓮華が開花しました。しばらく蕾を楽しませてもらっていましたが、
暑かった昨日5/14、気付くと一気に開花していました
大山蓮華は、蕾が綻んでいくのをみたことがありませんので、咲く瞬間をじーっと眺めてみたいです。
他にも7〜8つ蕾がついていますが、どれも大きな葉を枕にして夢を見ているような風情です。
花達も先生のお稽古に連れてってと言っているようです。笑」
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深い緑葉に抱かれ、花びらのふくやかな白、この季、別格の花です。
山中に自生する希少な大山蓮華は、天女の花と呼ばれるほどです。
<真白きもの>は触れるのも憚れるほどの神聖性があります。
花はとても傷つきやすいので、手を触れないよう、擦れないよう、十分な注意が必要です。
穢れなき白=清らかさを護る心持ちで、向き合います。
初冬の茶花の代表格、白玉椿の「白」も同様です。(林田)
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追記 もうお一人の方から届いた「大山蓮華」のお便りです。
写真 K.nanae さん
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5/23 開花
「おはようございます!
先生、とうとう我が家も
今日、大山蓮華画開花しました!」
以前に「自宅で大山蓮華に挑戦していて
蕾があるので期待してます。」と伺っていました。
(鉢で育てておられます。)
花育が暮らしに浸透してきておられるご報告は
なんともうれしいです。(林田) |
2020 庭の筍
写真 H.yurieさん
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筍には思い出されるくらしの記憶がたくさんあります。写真を頂いて昔の思い出が呼び覚まされました。
・春先、「そろそろかな…」と地面を踏み歩いて、靴裏にツン!とした感触があったら、ここ掘れワンワン!!のサイン。筍の居場所です。
・頭が出るか出ないかくらいの時に鍬で掘り起こし、湯がいてワサビ醤油で食べる<筍の刺身>、美味です。焼き筍も乙なものです。
・筍を見つけて1^3日後、「えっ、えっ、こんなに伸びたの?」と目が点。その成長ぶりには驚きました。1日に~1mということもあると聞きます。
・大地を割り猛猛しく現れる筍。外皮は黒々と艶があり、伸びてきた竹の子を撫でると、その手触りはお馬さんの毛並みのようです。
・知らぬ間にお隣の敷地に竹の子が這って出てしまい大慌て! それからというもの春先は隣近所の庭先を気をつけるようになりました。
・皮はパラッと自然に剥がれ落ちていき、清々しい青竹、一人前の若武者に短期間で育ちます。
・毎年、暮れにはその年成長した青竹を1本切り、「床の間」に青竹を生かした床飾りをして、新年を祝いました。
筍にはたくさんの気づきと、幸せの時間を頂きました。(林田)
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2020/4/13
春もみじ
写真 S.fumikoさん
秋の紅葉のように新芽が赤く美しい「春もみじ」。この時期よ~く見てみると、小さな小さな花が下向きに咲いており、そのあとプロペラのようなかわいい種子をつけます。
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春もみじです。芽吹きは真っ赤です。 |
山紅葉 |
< たね >
こうした羽をつけた種は、木からクルクルクルクル回って飛落します。その飛落の美しさ!木々から舞降りるバレリーナのように見え、瞬間「あっ!」とときめきます。
他にも、翼果をもつ種で私が好きなのは、<アオギリ>と<ボダイジュ>です。そのたねの形状はファンタスティックです。(林田)
Sさんの庭にも、飛来してきた種から発芽し、今では2m近くなったもみじが居るそうです。
2020/4/1
熊谷草
写真 H.sae さん
「台湾熊谷草の苗を購入したのですが、暖かいからか、茎や葉が育つ前に蕾が膨らんで咲いてしまいました。
見れば見るほど不思議な花です。」
「アマビエ」
まっすぐにジッとこちらを見ている熊谷草。私にはコロナ渦の今この時、熊谷草が<アマビエ>に見えてきました。(林田)
2018 棉
写真 I.michieさん
種から育てて、開花(夏)→青い実(秋)→白い綿とそれぞれの時季にお持ちになって棉をいけられる I さん。
『棉はその時々に魅力的で、夏から初冬まで楽しむことが出来ます。花材として育てるのであれば、間隔を詰めてプランターで育てた方が大きくなり過ぎず、扱い易いサイズになると思います。一番右は、10月の台風19号で倒れてしまったものを来年の種用に刈り取って吊るしている状態です。』
挿し木
そのほかに<挿し木>もいろいろ試みておられ当然のことながら成功もあれば失敗もありでお庭には育たなかった鉢に園芸用のラベルがまるで墓標のように立っているそうです。稽古場では12月に花材として棉をご用意しますがその綿の中に種があるので、それを蒔くことで棉を育てられます。難しく考えずまずは種を蒔いてみては-と話しています。
(林田) |
色づく葉も魅力的です。 |
緑色の実と真白な綿が! |
無断引用、無断転載を禁じます。
(C)2012 林田英子 なげいれ花十二ヶ月 教室
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