林田英子 | なげいれ花十二ヶ月教室 |
受講生便り <美しい時間 > |「 花育 」 | 写真は全て、受講生の方々からです |
3月3日 前屈した姿勢で 土から頭を出しました。 |
3月4日 よっこらしょと 起き上がりかけています。 |
3月5日 背筋は伸びてきましたが まだ葉は閉じたままです。 |
3月8日 正面から 葉っぱもしっかり開きました。 |
春の花は「幼子」 顔を近づけ しゃがんだ目線で見えてくるもの < こちら全てM.atsukoさんの花育 > |
二輪草 |
熊谷草 |
菊咲一花 |
福寿草 |
山芍薬 |
愛らしい山芍薬でした 弥生土器 |
人見知りの山芍薬 ―花の意思― 土曜の稽古でのこと M.atsukoさん、掌に乗るほどの愛らしい山芍薬(写真上)を稽古場にお持ちになりました。 (ベランダで育てておられます。) 稽古はじまりの時点ではまだ閉じていて、でもすぐに花びらがほどけてきそうな状態でした。 触れるのも憚れる程の愛らしくも清しい山芍薬。 綺麗な鉢に入れてお持ちになっていたので、「これはこのままそっと触れずに皆で愛でませんか。 稽古中には開いてくるでしょうし…」と。 それから稽古が終わるまでの半日近く、飾り台の上で真上にスホットライトを受けながらも 最後まで花びらがほどけてくることはありませんでした。 「多分…開き始めの一番はMさんに見てほしいのかも。」そんな話を交わしていました。 ● 4/3今朝、メールが届きました。 「山芍薬、先生のおっしゃった通り、帰宅したら顔を見せてくれました。 人見知りなのかもしれません |
アーカイブ 2022 山芍薬、揃い踏み 皆さん、育てておられます。 |
山芍薬のこと ● 春は 清雅極まりないたたずまい しかし秋になると 強烈な色彩の実がグワッと開きます。 その変貌ぶりは女性の凄みの一端を 見る気がします。 真白な少女の時期は一瞬です。 |
||
清雅 | 中国竜紋小壺 |
端麗 | 王子形水瓶 | 立派 | 仏花器 |
2021/3/21 |
2020/10/18 |
甲斐信枝さんの科学絵本 |
写真 O.yasukoさん 「家の梅にメジロが来てました。」 |
写真 M.atsukoさん |
烏瓜の「花」と「実」の写真が届きました。 ● 夕刻から咲き始め、翌朝にはしぼんでしまう一夜花です。 私も初めてみたとき、そのレースのような美しさに見惚れました。 烏瓜の実は、稽古場でも皆さんお持ちになります。 緑色に縞のある<ウリ坊>のような若い実、縞も色づくにつれ消えていき、熟して赤い実になります。 黄色くなる「キカラスウリ」は日本の特産種。そのキカラスウリの根から作った白い粉が「天花粉」です。 小さい頃、お風呂上がりにポン・ポン・ポンとはたいてもらった天花粉…懐かしい夏の記憶です。 (H) 烏瓜は雌雄異株です。 「花は咲くのに、実が生らない…?」。実が成るには雌株と雄株が必要だと、私ものちに知りました。 |
写真 (I.michieさん) 「おはようございます。今朝、黄金鬼百合が咲きました‼️」 (出勤前にお便りいただきました。) ● 一昨日の稽古では、莟の状態のものをお持ちになりました。 「今年はあと3本ほどが、莟が付いて育っています。」とおっしゃっていました。 この百合は何年か前に、うちのベランダの百合のムカゴを差し上げたものです。 写真にも見えるように、葉の付け根にたくさん黒い実(ムカゴ)をつけます。 ポロッと取れるので、地面に落ちると直ぐに根を地中に下していきます。 これまでに受講生の方々にこのムカゴを差し上げてきましたが、開花の報告を頂いたのは初めてです。 「今朝、咲きました!」の鮮度ある喜びの声は、嬉しいですね。 しかし、身に覚えがないというか、黄金鬼百合は私は買ってはいないのです。名前も知りませんでした。 ただ、思い当たるのは、小ぶりで朱色の「小鬼百合」は確かに鉢を買いましたが、それは翌年には出てこず 忘れてしまった頃に、突然 百合らしきものが伸び出てきて、見事なレモンイエローの花をパーンと咲かせたのです!? 黄色の百合は、私の中では生ける対象にはなりにくいのですが ベランダで開花したときの輝かんばかりの存在は、なんとも気が晴れる観賞用の美しさがあります。 |
[2] 5/14 開花 / ( F.saeさん・写真2点) 「我家の庭で、昨日、大山蓮華が開花しました。しばらく蕾を楽しませてもらっていましたが、 暑かった昨日5/14、気付くと一気に開花していました 大山蓮華は、蕾が綻んでいくのをみたことがありませんので、咲く瞬間をじーっと眺めてみたいです。 他にも7〜8つ蕾がついていますが、どれも大きな葉を枕にして夢を見ているような風情です。 花達も先生のお稽古に連れてってと言っているようです。笑」 深い緑葉に抱かれ、花びらのふくやかな白、この季、別格の花です。 山中に自生する希少な大山蓮華は、天女の花と呼ばれるほどです。 ● <真白きもの>は触れるのも憚れるほどの神聖性があります。 花はとても傷つきやすいので、手を触れないよう、擦れないよう、十分な注意が必要です。 穢れなき白=清らかさを護る心持ちで、向き合います。 (初冬の茶花の代表格、白玉椿も同様です。) |
[1] 5/23 開花 (写真 K.nanaeさん) ← おはようございます! 先生、とうとう我が家も 今日、大山蓮華、開花しました!!! 以前に「自宅で大山蓮華に挑戦していて 蕾があるので期待してます。」と伺っていました。 (鉢で育てておられます。) 花育が暮らしに浸透してきておられるご報告は なんともうれしいです。 |
↑丁子草 「お教室で頂いたもの。年々増えてきました!」 |
|
白花立浪草→ 「群れ咲くと、立つ白浪の花名のごとく波頭のようです。」 |
4/1 | 4/23 |
(写真 H.yurieさん) お庭の筍の写真、届きました。以前、お稽古に珍しい笹の花→こちらをお持ちになった方です。 ● |
|||||
筍には思い出されるくらしの記憶がたくさんあります。写真を頂いて昔の思い出が呼び覚まされました。 ・春先、「そろそろかな…」と地面を踏み歩いて、靴裏にツン!とした感触があったら、ここ掘れワンワン!!のサイン。筍の居場所です。 ・頭が出るか出ないかくらいの時に鍬で掘り起こし、湯がいてワサビ醤油で食べる<筍の刺身>、美味です。焼き筍も乙なものです。 ・筍を見つけて1^3日後、「えっ、えっ、こんなに伸びたの?」と目が点。その成長ぶりには驚きました。1日に~1mということも あると聞きます。 ・大地を割り猛猛しく現れる筍。外皮は黒々と艶があり、伸びてきた竹の子を撫でると、その手触りはお馬さんの毛並みのようです。 ・知らぬ間にお隣の敷地に竹の子が這って出てしまい大慌て! それからというもの春先は隣近所の庭先を気をつけるようになりました。 ・皮はパラッと自然に剥がれ落ちていき、清々しい青竹、一人前の若武者に短期間で育ちます。 ・毎年、暮れにはその年成長した青竹を1本切り、「床の間」に青竹を生かした床飾りをして、新年を祝いました。 筍にはたくさんの気づきと、幸せの時間を頂きました。(林田) |
春もみじです。芽吹きは真っ赤です。 | 山紅葉 |