「椿 三春」
T S U B A K I
椿の花期はとても長く、深秋から晩春までさまざまな美しい椿と出合うことができます。
花長さんには、茶の花の凛とした一輪の冬椿から、色彩・花種も豊富な春椿
奔放で野趣ある枝形のなげいれに向く椿まで、折々に実に多種多様な椿が揃います。
当・稽古場(なげいれ)で椿をご用意するときは、「器」「場」「用向き」を頭に置き
自然の風姿、それから「花」のつぼみ~その開き加減、また「葉形」の美しいものを選んでいきます。
そして、葉はいけるときは<拭い清める>ことを必ずお伝えしています。
山奥に自生する野生の椿などは、その<葉>の清冽さは別物で心洗われるほどです。
そこまでの気配の椿に出合うことはそうそう叶いませんが、運よく機を得たときはその縁に感謝しかありません。
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