2021.7-9 林田英子教室 十人十色 なげいれ花十二ヶ月  受講のお問い合わせ 
アーカイブ no.33  



掛け花のすすめ



春、柳の芽吹きを毎年心待ちしています。
煙るような萌黄色におおわれる柳の立ち木が殊に好きで
そこだけ春霞がかかったような美しい姿には
いつも心をもっていかれます。




2019.7.20
右の写真は、7月下旬頃にお持ちになりました。
場が浄められるような、なんとも美しい柳でしたので
「何も足さず、何も引かず」。手数をかけずに、サッと掛花入に。


冬に稽古で使った柳を挿し木したものだそうで
他にもいろいろなものを挿し木して育てておられるようです。






掛け花は軽やかな風姿が身上。宙に浮いている花ですから、見た目が重くならないようにします。
やや見上げる位置に花入を掛けますので、花の姿は前傾するように入れます。
見る人に、花が語りかけるような傾きです。茎元は器の途中で留まっています。
掛け花を稽古すると、「正面の一手」が定まってきます。

掛け花-初秋


洋種山牛蒡・薄

藤蔓・沢桔梗・薄



姫百合・木通
掛け花-晩夏

松・虎杖・仙翁 2019.7.19


掛け花-初秋




丸葉縷紅草



ベル鉄線



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