2020.10
稽古録
林田英子
「 十人十色 なげいれ花十二ヶ月
」
アーカイブ no.
57
照葉
石蕗・野葡萄・紫式部 |
古民具 箕
蔦・野葡萄・山芋の蔓 | 弥生土器
小楢・野葡萄・沼虎の尾・丁子草・竜脳菊 | 鉄網籠
花水木・野葡萄・紫式部 | 窯道具 トチン
野葡萄・蔦紅葉・丁子草 | 鉄網籠
野葡萄・紫式部 | 窯道具 匣鉢
ヤマコウバシ・野葡萄・烏瓜の実・丁子草
小楢・薄・犬蓼・美男葛 | 古民具 箕
小楢・末枯れ柘榴・竜脳菊 | 須恵器
イヌシデ・蔦・山芋の蔓・雪柳
色をいける
色づく木、草、実
■色のこと
秋の色使いはカンバスに絵筆をおくように、「色をいける」心持ちで手を進めます。
微妙な色の階調を読み取り、重層的に色を重ねつつ色を含ませ、色を殺し、複雑な秋色を織りあげます。
<濃きものには濃きを->の習いもあり、濃い情感は秋ならではの魅力です。
■水のこと
色づく美しい秋の実、照葉・紅葉の色は、水をくぐらせるとハッとするほど輝き、鮮やかさを増します。
秋・冬の照葉の水中花
は洒落た趣向の一つです。拝見の時は、しとど<露打ち>をします。
■花養いのこと
照葉、紅葉、草紅葉は、風にも乾燥にも弱く、うっかり放置していると、みるみる輝きが失せていきます。
手当てについては稽古場で伝えていますが目をかけ、手をかけての花養いを要します。稽古中でもシュッシュツシュツと霧吹きです。
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