春告げる、花木を楽しむ  木瓜・梅・山茱萸・辛夷・木五倍子・万作・椿  他   光の春 草ものとの出合い

1~3月の花木は、まず花が咲き、それから葉が出てきます。
花が終わったからといって簡単に捨てず、枝の足元を洗い、切り戻しをし、春の草ものを合わせてみたりして、暮らしの中で楽しむことができます。
切られた花材ではあるけれども、まだまだ生き続けるいのちの力を木はもっています。見続ける目を育んでください。


「寒木瓜」 「梅」 「万作」


<中国白磁壺>

<須恵器・平瓶>
 寒木瓜
木瓜を梅と比較すると、派手やかでカジュアル感があります。
しかし、この寒木瓜は細やかで枝ぶりも上品で、実に姿良きものでした。
枝先に若葉のわずかな<みどり>が春を呼びます。



笹・クリスマスローズ

紅梅・クリスマスローズ  <緑釉壺>

万作・笹



「 辛夷 コブシ

立春を過ぎた頃から、<辛夷>が登場します。その花の清らかさは、春浅い時候の清冽な空気感が感じられ、とても好きな花木です。
モクレン科の辛夷は折れやすく、ためる事ができません。いける前段階で、「美しい姿」をとらえ、そのまま入れることのできる「枝取り」をします。
今、咲かんとする<莟>の状態を選びますが、暖房が効いた室内では一気に莟がほどけてきます。開くと花弁がそりかえってしまい、初々しい表情はほんの一時です。
稽古場では、咲き始めの<辛夷>をご用意しますので、早めに取りかかるよう-お声かけするくらいです。
3月になり春めいてくると、少女のような面立ちの辛夷は何処へか去り、同属のふくよかな魅力の白木蓮、紫木蓮に季節は移ります。
辛夷は日本に自生する花木ですが、木蓮の原産地は中国です。

菜の花・辛夷・蕗の薹

辛夷・井許草 

毛に覆われた莟。中央の莟に開花の兆し。
幣辛夷・貝母
幣辛夷・白桃・貝母・アテ





白木蓮・椿・貝母
「 冬椿から春椿
木偏に春と書いて「椿」。
初冬の凛とした一輪の冬椿の魅力から、多様に椿を楽しめる<当季>の季節を迎えます。
他の花木と合わせたり、やわらかい早春の草ものを取り合わせると、ぐっと春が近づきます。

椿・黒文字・貝母

椿・木五倍子

椿・河柳

椿・山茱萸
 
椿・辛夷



光の春、感じる春、気づく春

二輪草
黒百合
片栗
 


 一人静・土筆

松・木五倍子・羊歯 





隈笹に小さな春の草を合わせて |  弥生土器

四角豆・雪割一花
末枯れの四角豆の傍らに、小さな春が寄り添う
バリの楽器をうつわに。

菜の花・蕗の薹

3
桃の花が咲いた!

雪柳・野芥子
春一番の風に乗って、早春の雪柳


(C)2012 林田英子 なげいれ花十二ヶ月 教室 All rights reserved