林田英子 | なげいれ花十二ヶ月教室
 2022

なげいれ | 受講生の方の「日々咲く花 3
なげいれは 日々の「美しいもの」への気づき
(写真は全て受講生の方からです)

10/26
TANG SANCAI EXHIBITION 

 
先々週、「まぁ! お久しぶり!!!」の方から、↑<ご案内のハガキ>を頂戴しました。
数年前までお稽古にいらしておられたyumikoさんからでした。
潤沢だったお仕事を
自ら辞して、長年好きの思いを抱いておられた古美術を学ぶべく大学進学を決意、猛・猛勉強。
ご自身の力で就活をなさって、東洋古美術の老舗での第1歩を踏み出されました。

なんとも気品漂う…美しさの唐三彩の女子俑。…うっとりします。

(会期は先週終了)



10/9
苗場山と草紅葉
 (写真・文 F.youkoさん)
「先週の土日は全国的に晴天で絶好の山日和でした。
スタート地点からの景色。↓すでにここは標高
1200m。ここから苗場山の頂上まで約1000m登ります。」


出発

「スタート地点周辺には梅鉢草が一面に。」



「これは登り斜面の様子で、このような急な石斜面を1時間強登り続けます。」


 「中の芝」
のぼりつめると、やっと一息。
ここは「中の芝」という
ビュースポット兼ホッと一息場所。
ここからは視界がひらけてくる
楽しいコースが続きます。
  正面に見える湖は田代湖。
  周辺は空と木々のコントラストが輝いてます
 


「ここまで登ってきました!
「途中から見える景色。今から正面の山・苗場山へ向います。


「稜線の登山道には人の姿。雄大です。」


苗場山の頂上へ到着  < 雲上の湿原>


 苗場山・高層湿原 


    下ります。

「苗場山頂上から下ろうとしたところ。
正面に見える稜線は道。下るのも怖いです。」










 「下界ではみることができない、美しい色に感動します。」→
久々の「山だより」。この先一気に、駆け足で秋は深まっていくのでしょうね。(H)



10/2
<蓼藍>
「藍を飲む

「蓼藍の生葉をいただき、自宅で乾燥させました。」 (写真 K.yukiさん)

お稽古場の皆さんへ「お茶に―」とお持ちくださった「蓼藍」。(写真上・下) 
藍染の染料ですが、飲食としての「藍」の効能はこの時にうかがい、知りました。
5分程煮だして飲むとおいしいそうです。
漢方薬としての歴史もあり、「藍商人は病気知らず」と言われたそうです。(H)


「藍の葉は、藍染を藍から育てている友人より、飲む用に分けて頂きました。

「今日は、穏やかに気持ち良い風が通るポカポカお天気です(Kさん)

< Kさんお住まいの福岡の地の風景>

天高く秋空澄みわたる…ですね。「ウ~~ン!!、なんと気持ちがいい !!」 (H)



9/20

9/20
富山の山奥
五箇山 上平村への旅
写真・文 H.hiroshiさん


こちらは五箇山の山中の奥深い村です。

平家の落ち武者が逃れ来て住み着いた隠れ里だという伝承が残り、確かに富山の平野とはずいぶん異なる独特の生活習慣や工芸が残っています。

ちなみにすぐ裏の白川郷とともに、合掌造りの里として世界遺産に指定されている集落もこの辺りです。
40年前から私の実家と付き合いのある五箇山出身の料理人の方が、奥様の実家の何百年物の古民家を改築し20年程この地でレストランを経営されています。

もっきんど 
こうず 五箇山 | 旬の季節料理処
普通は「こうぞ」ですが、こちらは「こうず」と読みます古くて黒光りのする立派な柱や梁、囲炉裏や、里でも作れる人の少なくなった藁の工芸品などを見せていただきました。



 「蛍籠」

五箇山への訪れで一番感銘を受けたのは、奥さんのお父様が孫や子供たちにイグサで編んであげていたという「蛍籠」です。
実用的でありながら幾何学的な美を備えています。
子供が採った蛍を1匹入れてこの籠を明りに夜道を歩いてる情景を目に浮かべてその風雅に打たれました。

こんな発想は(私含めて)平地の富山県民からは出てこないので
やはり京から逃れ落ちてきた雅な平氏の末裔の方々なのかもしれません…


蛍つながりでは、初夏に咲く花「蛍袋」もその釣鐘形の花の袋の中に蛍を入れて子供が遊んだことが名の由来です。(H)



9/1
葛に魅せられて
葛苧-葛糸作りから葛織まで
(土曜クラス K.yukiさんからの花便り) |写真・文
お稽古を始めて5年目くらいに、自宅近くに自生していた葛の姿に気がつき
季節の移り変わりと共に様々な表情を見せてくれる美しさに心惹かれていました。
そこからコロナ禍で福岡の実家に戻り、改めて故郷の景色を見つめると
田畑のある自宅周りは、溢れんばかりの葛の世界でした。
葛は6月〜8月成長期は1日に30cmも蔓を伸ばし、地元の人々の生活からすると とても厄介な存在のようで、定期的に草刈りや市から依頼された業者さんたちによる除草作業が行われています。
ステイホーム中、この身近な存在の葛のことが気になって、調べるうちに糸ができることを知り
思ったら走り出しており、静岡の大井川葛布さんの元に学びに行きました。

まだまだ未熟なのですが、糸も6月ごろの若葉をつけた蔓からとれる糸と
8月末ちょうど今頃の蔓からとれる糸では、色・風合いなど全く違って面白いです。

とれた糸の風合いが一番生かされるのはどんな織だろう? そう思っているこの頃です。
室入 発酵
茹でた葛蔓を薄で作った室の中に入れておきます。 今年一番枯草菌による発酵がうまくいきました
川で洗い作業〜 
葛糸です |極寒の地で稀に現れるダイヤモンドダスト・サンピラー現象(太陽柱)に見えます。(田) 
  葛織、葛布です
  葛のある身近な景色

2年前の2020/8/18に「葛苧」最初のお便りを<日々花>に頂いていました。
今回再び葛葛糸にするまでの工程写真を頂き、その美しさに思わず「わぁ~~」と声を発してしまいました。
私の眼にはそれは「花なるもの…」に映りました。

なげいれ花についても同様に思うことがあります。花を入れるときのまず最初の一手、続けて入れる一手、そして更に一手…
この一手,一手いずれの段階でも美しいことが、「1本1本ありありと」の教えのように いのち輝く花iにつながることを-。 (林田)



葛・烏瓜 | 2018.11.17 稽古帖 | K.yukiさん



8/14
蓮のお稽古のあと
「枯蓮」


(写真 S.ayakoさん)
7月末の蓮のお稽古後、枯蓮にされた写真を送ってくださいました。
「なぜだか莟が開いてきました!
 今回のお稽古では、蓮の清らかで凛とした佇まいや、
ポンプを使っての水揚げ作業のドキドキするような面白さ、すっかり魅了されてしまいました。」


枯蓮に姿を変え、新たな蓮の<いのち>が宿ります。
枯蓮は「敬虔な祈りの手」を持ち得てこその花と、自身心得ています。
今日は8/14 旧盆です。(林田)



8/7
スカイギャラリー
「雲ウォッチング」
 
(写真 F.youkoさん)
「飛行機に乗ると毎回雲を撮影するのが好きで、いつも好んで窓側に座っては写真を撮っています。昨日猛暑日に見えた空の景色です。





7/31
蓮を育てる

種から育て、3年目を経て

「2本の蓮が咲いた!!
 
7/25 開花
土曜クラス O.yasukoさん
 事始め 2020/8/1 蓮の種からの発芽  2022/ 7/14 → 7/15 開花
蓮は大変でしょう? とお声掛けしましたら
蓮の花が咲くのが楽しみ~という気持ちでいますので、大変というよりはワクワク、今年咲くかなぁ~って。
今夏3年目に花芽が出たときはワァーと思いましたが
最初小さいものは2つくらい成長しませんでしたので、今年も無理なのかなと思ったりしました。
でも、3番目の花芽が成長して白い蓮が咲いた時は、嬉しかったです
!!」 (Oさん)

今年は「蓮を育ててみます」-と伺って3年が経ちました。
有言実行で、先頃<花便り>を頂きました。Oさんの喜びが伝わってきます。
近年伺っただけでも、
作り、葛苧作り、千成瓢箪作り、茶葉 (枇杷・桑・どくだみ)作り、そして今年の作り。
いずれも一から本格実践されておられ、とても感心しております。※このページの↓5/15付 9/27付でご紹介しています。 
この「日々咲く花」で受講生の皆さんに紹介できることも、嬉しく思っています。(林田)



   
 初年度 2020 9/7    今年 2022 5/17    →     2022 6/13
2020-青いバケツの中の土に発芽した種を移し、水を張ります。
2021-昨年の種からの蓮は15バケツ、そのうちバケツが越冬出来育っています
2021-株分けすると増えていくので、鉢はたくさん用意します。2022/5月半ば頃、浮葉が出てきています。

今年の記録です
 今年2022 6/13 真中に花芽
 しかし、途中で枯れてしまい…
 7/7 新たな花芽が伸びてきました
7/15 開花
 7/20 開花が待ち遠しい 7/25 開花
この後、「花芽は終わりかなと思っていましたが、あと2つ出てきました。」7/31

 2022 7/15 黄金虫くん、食事中

   花の「虚・実」
    蓮池で<蓮は咲くときに音がする…>聞いた人はいないそうですが
 「どうでしたか? 」と尋ねてみました。

 努力した人にはそんなご褒美があったりするかなと。(H)
  ●

 「
音は聞いてないです。朝起きて2階から庭をみたら咲いてるーー見に行った状態で
  音は聞いていません…(Oさん)

  ●
 そうですよね。現実に起きるとも起きないとも…啓示的な幻の出来事なのでしょうね。
 こうした「虚実」の話には、花なるもの…の本質が見え隠れします。(H)

 ※白洲正子著 「夕顔」、随筆5P ご興味がある方へ。



7/24
山滴たる

(写真・文 K.nanaeさん)
建築探訪の旅で坂茂さんの建築を見に軽井沢に参りました。先生がおっしゃる夏、山滴るとはかのような風景なのかと思いを巡らせながら朝に夕に散策しました。儚げでありながら、それでいて強くしっとりと生きる姿に魅了されました。
建築の企画・デザイン/設計/監理/制作を代表としてお仕事とされているK.nanaeさんかのお便りです。
     



7/7
沙羅双樹
京都 妙心寺 東林院
(写真・文 H.hiroshiさん)
6月のお稽古の直後に京都に移動し、
用事の合間に妙心寺・東林院の沙羅双樹が見頃と聞いて、早朝拝観してまいりました。

苔むした庭に散り敷かれた、白い花がとても清浄な佇まいでした。
花弁が薄くこぶりな花は、軽やかさと透明感があって涼やかです。

お稽古を反芻しながら反省し、諸行無常と盛者必衰を感得しながら
白い花を模した生菓子を噛みしめました・・・

本当に、京都に伺いますと
野山の自然に在る花とはまた異なり、人が時間をかけて極めた美の凄みに圧倒させられます。
雅とは無縁の地で育った私には、眩しく近寄りがたい(そのくせ離れがたい)美です。



 


 沙羅の花は白と黄。そのイメージの和菓子です。
(楊枝包みに「沙羅の花を愛でる会」と。)
   

 
2021.6.12 稽古帖  お庭の夏椿をお持ちになりました (H.uriさん)



5/22
新茶の季節

「茶摘み」の歌
1
夏も近づく八十八夜
野にも山にも若葉が茂る
あれに見えるは茶摘みじゃないか
あかねだすきに菅の笠
  2
日和つづきの今日この頃を
心のどかに摘みつつ歌う
摘めよ摘め摘め摘まねばならぬ
摘まにゃ日本の茶にならぬ


先週、ご縁あって差し上げた湯飲み茶碗。その方からお茶を入れた写真を送ってくださいました。(写真 K.nanaeさん)
「母が静岡の人だったのもあり、毎日緑茶をいただくので、早速お茶を入れましたら、口あたりが良く美味しくいただけ、
旦那が横目でチラッと見てるなぁと思ったら、あっという間に取られてしまいました…」 (Kさん)



5/19
蝮草


くっきりシャープな白黒ストライプ模様の仏炎苞に、迫力あるまだら模様の茎、佇む姿がなかなかな男ぶり!!です。
新潟の山の中の「蝮草」です。


(山女子、F.youkoさんからの花便り」

マムシグサもたくさんみられる場所があります。お稽古で活けている方がおられるので、近年はじめて身近にあるのだと認識しました。




2/11
「絶滅危惧種~東南アジアの霊長類」
奥田達哉 写真集
絶滅の危機に瀕した霊長類の姿を共有したい

感動しました。
まさに其処に映し出されているのは<
人…>でした。
瞳に惹きつけられます。佇む憂いに共感します。
表情の一瞬を捉えらるレンズを貫く心眼、感銘を受けました。
野生生物の消えゆく命の灯火を見つめ追い続けておられる、奥田達哉さんの素晴らしいご本です。
(林田)












受講生O.meiさんのご主人でいらっしゃいます。
展覧会のお葉書は奥様から頂戴していたのですが、本の上梓のことなど何もおっしゃらないので、全く知らずにおりました。
昨日たまたまWEBで知り即購入し、遅ればせながら皆さんに是非とも…お伝えしたい思いにかられました。

現在、写真展も東京(終了)、大阪(来週)開かれております。

関連情報
本のお求め
https://tatsuya-okuda.stores.jp/items/60573fb39b47bf721408fdec
  著者サイン入り
公式

写真展の情報
東京・大阪で開催中
富士フイルムフォトサロン 東京  2022年2月4日(金)~2月10日(木) 終了
富士フイルムフォトサロン 大阪  2022年2月18日(金)~2月24日(木 来週

プロフィール
奥田達哉さん おくだたつや
1961年大阪府生まれ。京都大学 法学部卒。
学生時代より山歩き・原生自然を好み、ビジネスマン生活を送りながら、
アラスカから熱帯雨林に及ぶ国内外の様々なフィールドでの野生生物観察をライフワークとする。
40年近くにわたる観察経験を活かし、写真を通じ野生生物の素晴らしさを広く共有・発信する為、
2015年に一念発起。野生生物撮影を本格的に開始し今日に至る。

受講生の方からのお便りも届きました。 2/14
自然界の写真なのに、まさに「絵」のような構図や色彩の素晴らしさです。「猿が美しい…!!」と思えました。 Y.Sumikoさん
びっくりしました!実はちょうど!コロナが落ち着いたら行きたいところの妄想をしていたのですが、その行き先が「ボルネオのオランウータン」に会いに行きたい!と思っていたのです。先生の奥田達哉さんの写真集紹介を拝見して、本当にびっくりして…(喜)   K.yukiさん
澄んだ瞳、寄り添う親子、生命の輝きに胸が震えました。同時に人間世界への無言の警鐘をその表情に、その穏やかな姿に感じます。霊長類絶滅の危惧を美しい写真を通し世にメッセージされる奥田達哉氏の情熱。頭が下がります。 S.fumikoさん



2/9
異国の花


2年前、ご結婚されてシンガポールに移住された
受講生のA.motokoさん。
新年にうれしい花便りが届きました。

お教室を離れる決断のとき、
「四季が無い外地で暮らすのはう~~ん…

何とかお稽古を続けていく術はないものだろうか…」と
お幸せ半面、お辛かったようでした。

あれから2年

今回の花便りに安堵しました。
急な移住ということで1年という短い稽古期間でしたが
自身の眼で美しいものを発見し探し続けていく大切さ
それは稽古場でのメッセージの一つですが
ちゃんと受け留めていてくださったこと、
嬉しく思いました。
※Aさんは」2020/5/16ご紹介「白雲木」の方です。


1/8
「シンガポールは
さまざまな人種や文化が共存しております。
インドの文化も深く根付いており、
神様に備える花輪が
マーケットの至る所で売られています。」 (Aさん)

 樹木 (写真全て シンガポール在住 A.motokoさん)
小さなお花が塊で咲いていて、
遠くから見ると鳥の巣のように見えます。
こちらはキャノンボールツリーです。
ボーリングの玉より少し小さいぐらいの
実をつけるのですが
お花と実のギャップが面白い木です。

image.png ←左は
シンガポールの街路樹としてよく見かける
火炎樹ジュのさや。
道のあちこちに落ちています。
大きいものは50cm以上あります。



南国には、強い色彩を放つお花が多い中、
こうした風趣ある草草も道端に咲いています。
こちらの写真は、自然の花が多く咲く
近隣の島へサイクリングへ行った時のものです。
涼しいせいか可憐なお花がたくさん咲いていました。
 
image.png



2021
12/20
朽ち竹
<自然物>を器に

(写真 K.yukiさん)
1か月ほど前に友人の竹山を歩いていましたら、朽ち竹の切り口が15㎝程 土中から出ていて、あっ!と足が止まりました。
雨上がりでしたので、優しく揺らして掘り起こしてみたところ、底の部分がふっくらと丸くなっていて !!!
泥を落とし1か月間外干ししたのちに、見立ての器として中に<落とし>を仕込み、置き/掛け 両用で使えるようにしました。」 (Kさん)

なかなかに風趣な朽ち竹。、寸法も縦35cm、横15cm、奥行き10cmと大きく、迫力があります。
Kさんは福岡からお稽古にいらっしゃっており、その日は特大スーツケースで それに入れてお持ちになったようです。
花への情熱があればなんのそのなのでしょうね。Kさんに<数寄心>が育っておられることを嬉しく感じます。

朽ち果て、打ち捨てられたものの中にも「真」は眠っています…(H)



12/12
冬ざれ

福岡在住、K.yukiさんからお便りが届きました。(写真 K.yukiさん)
「先週、福岡と佐賀の県境、背振山系の<井原山>を登ってきました!標高は982m。往復4時間ほどのコ―スです。
山の空気〜気持ちが良かったです!!!」 (Kさん)




登山当日は、ここ数日の中では暖かったのですが、それでも午前中はチラホラと霜が降りていました。

雲一つ無く澄み渡る冬の青空、美しいです。キーンとした山の冷気が伝わってきます。
12月は 年納めの「師走のお稽古」、1年の締めくくりとなります。
この澄んだ青空のように清澄な空気感を大切に、きっぱりと、凛と、いけることが肝要です。(H)



12/5
料理の彩り 「季節の葉っぱ」たち
柿の照葉

| 柿の照葉  お品 | ひと口寿司 (サーモン角切りと潮漬け紫蘇の実の混ぜ酢飯に いくらと菊花乗せ)

先週、お弁当の差し入れを頂戴しました。
(
むかご飯・ふり照焼き・菊花・蓮根きんぴら・アスパラ菜・ほうれん草・大徳寺麩くるみ和え・赤カブ・のりしぐれ)
「七草」店主、前沢リカさんのお弁当。折箱の蓋を開けるとまずその美しさに気分が⤴⤴⤴。
中に緑/黄/赤と色づいた1枚の柿の照葉が素敵に添えられていました。
そして心尽くしの一品一品。素材の味を徹して大切にされているので、癒しオーラが口に広がります。
「からだにやさしい…」と実感できる、滋味深いお弁当です。(H)

「今年の11月は実家へ2回帰省できました。帰省の際、お隣さんの柿林でたくさんの柿の葉を摘ませて頂き、東京へ持ち帰りました。
ちゃんと手当てをすると1週間は元気な状態です。11月は柿の葉を料理に添えました。
(下) 柿の葉を積んだ後、すぐに水通ししたものです。」 (Mさん)

「年明けの1月下旬~2月にかけては、椿の葉を用いて甘味に椿餅を作ります。
季節の移ろいと共に、春はワサビの葉、初夏は朴葉、夏は梶の葉、晩秋は柿の葉、冬は椿の葉…
様々な葉が料理に彩りを添えてくれます。草木花と二人三脚で料理を仕上げているような気がします。
折々の季節の恵みに感謝の気持ちでいっぱいです。」 (Mさん)

柿の葉は厚く艶もあり色鮮やかですので、食の彩りとして最適なのでしょうね。
ご自身で採取してご準備されていたとは…まさにお花好きの証。
柿の葉は、他にも柿の葉鮨、柿の葉茶、柿の若葉の天麩羅など、食に生きる柿の葉っぱですね。(H)



11/5
かしこみ かしこみ
「大分 耶馬渓 やばけい

福岡在住、K.yukiさんからお便りが届きました。(写真 K.yukiさん)
「大分県中津市にある日本三大奇勝として知られる耶馬渓に登ってきました。
紅葉はまだ3割程でしたが、清々しい青空と空気に包まれた1日でした。」


「山道を歩いているといきなり現われ…お稽古での拝見のときのように、思わず一礼してしまいました。」
「山の主」凄まじき姿ですね…拝



9/23
桜蓼 サクラタデ

写真 M.atsukoさん
ベランダのサクラタデの花がほころび始めました。小さいけれども桜色の柔らかな花が咲いています。
外に出していると葉焼けしそうなので、今日明日は室内に入れておき、お稽古にお持ちできればなと思っています。」

サッーーと立ち昇る姿、美しいです。
こうした草木の清明な空気感を身の内に…、稽古場で願っていることです。
(H)



8/31
棉の花、咲いた

 (写真↑ U.yoshikoさん)

 (写真↑ k.tomokoさん)

今週3人の方から「棉の花が咲きました。」の花便りが次々届きました。
12月の稽古で棉を花材に選んだときは、綿の中にある硬い種を触ってもらって、棉栽培の話もしているものですから
今回の花便りで、皆さんの中に
「花育」の心持ちがちゃんと育っているのを知ることができ、うれしかったです。(H)
以下、3人の方の「声」です。
お稽古で頂いた棉の種を5月に蒔き、先週 やさしいクリーム色の花が咲きました。
種からの発芽体験は久々だったので、とてもワクワクしました
(写真:左)
私の種はもしかしたら数年経っていたかもしれません。
U.yoshikoさん
昨年の花材の綿の種をまいたところ、最近になって花が咲き始めました。
綿を育てるのは初めてなので、この後コットンボールになるところまでの過程が楽しみです。

うちは3つの鉢に分けて育てています。一番細い鉢に実がつき、重そうにしています。
ここから乾いた軽いワタになっていくのですね。
(写真:右)
K.tomokoさん
以前、お稽古で頂いた綿の種を蒔きましたところ花が咲きました。
綿の花は一日で萎んでしまうのですね。
Y.terumiさん

「花育 稲と棉」の記事 2019/12 →こちら



8/2
7.11 「月山」登山 | 山ウォッチング
 リフトから降りた場所、ここからスタートです。 
標高約2,000m。まだところどころ雪が残っており、アイゼン(登山靴の裏につける金属の爪)を装着して登りました

少し前の711日、花の山で有名な百名山・山形の月山(がっさん)に行ってきました。
お花の名前を調べていたらお便りするのが遅くなってしまいました。
月山は、かなり気軽に登れる山で8合目までリフトで昇ります。
梅雨明け前なので終日曇り…、雨も降ってきそうだったので爽快な景色は望めませんでしたが、なんとか登れてよかったです。

まだ雪が残っていますが、今がいちばんの花の見頃。雪解けと同時に一斉に咲き出します。

 コバンケイソウ  ニッコウキスゲ  ヤマブキショウマ
 斜面一面群生しています。  一面に咲き乱れていて、
花のサイズも大きいです。
 

 
 イワカガミ  山のあざみ ガクウラジロヨウラク
 この姿大好きです。  葉の形がいかつく、凄いです。  

 チングルマの群生   ヨツバシオガマ
 ヨツバシオガマは、根はほかの植物に寄生し、自らも葉で光合成を行う半寄生植物とのこと。


   
ミヤマウスユキソウ  
一部の地域にしか分布しない珍しい高山植物。東北の誇る名花で「日本のエーデルワイス」と言われています。 


     
 ハクサンイチゲ  ハクサンフウロ  ゴゼンタチバナ
 月山を代表する野草の一つ。
たくさん咲いています。
 薬草、ゲンノショウコの仲間。 秋になると、赤い実をつけます。 


ミヤマウスユキソウ  
「今年も山にたくさん登れるよう、鍛えたいです。」Fさん。



7/21
五輪の行方
57年ぶりの伝説の飛行

「ブルーインパルスの上空の五輪のわっかを作る練習をベランダから見ました。」とお便りが届きました。
(写真 Y.sumikoさん。世田谷の空。7/21 12時48 気温34°)



6/20
いのちの滴
水孔

写真 K.yukiさん
先日朝方、山で葉の輪郭に水滴がついていることが目につきました
調べてみると、「水孔」というところから水分が出ているとのことでした。」



6/16
稽古、そのあと
槇の苔木に、若葉

写真 K.yumikoさん
「2月に頂いたお稽古の花材<槙の苔木>から、若葉が芽吹いたときの写真です。(5月)
といっても、この間、水耕栽培に失敗し芽を枯らしたりもしたのですが、今なお長く楽しんでおります。」




6/13
常盤露草
-静嘉堂文庫-
写真 K.junkoさん
「露草はこの時季に清涼感を与えてくれる大好きなお花です。
先日、間もなく無くなる静嘉堂文庫へ行ってまいりました。
一面に清らかな常磐露草が咲いていて、思わず目を近づけて、花蕊を囲むふわふわの美しい花糸を観察してしきました。」



5/30
「生田緑地」 
花菖蒲



写真 K.nanaeさん
「生田緑地に初めて来てみました。川崎にもこんな緑地があるのですね。菖蒲が満開でした。」

1年前(6/7)に、小石川後楽園の美しい花菖蒲の花便りを頂きました。
今年もまた別の受講生の方が、生田緑地の花菖蒲の景色を伝えてくださいました。




5/22
ヒーリング Healing
糸島市 「雷山」

写真 K.yukiさん
「先週、自宅から車で20分ほどの所にある<雷山>という山に登ってきました。
古来より霊峰として崇められていて、山中に雷神を祀ることから別名「いかづち山」と呼ばれています。
梅雨入り直前だったので、うっすらと靄のかかった山中は神聖な空気に包まれ、まるで雲の中にいるような…別世界でした。
(Kん)

「銀竜草」ギンリョウソウ
{「深い緑の木立ちの中、ちょうど半分ほど登った辺りで
ぼんやりと白く浮かび上がるものが目に入ってきました。

茎・葉・花までもが透けるような白色。
「銀竜草」別名ユウレイタケというそうです。
初めて! みました。

自分で光合成を行わないため、花期が短く溶けるように消えてしまうそうです。
キノコの仲間と思ったのですがが、腐生植物という多年草の植物。
四季折々の山・植物たちの多種多様な姿に
胸がトキメイテいます!」
(Kさん)

vv※当ページ6/26「花の百名山」にもギンリョウソウ登場しています。
別称「水晶蘭」(中国名)



まさに神域の空気に満ちた山中の景色ですね。
この「空気感」がなげいれ花の求める本質であり、「無私」を心に抱えていなければならない所以です。(H)



5/15
草木を食す
柿の葉茶 ・枇杷茶・ 桑茶・ どくだみ茶
「草木たちって素晴らしいです」

桑の葉

「茶葉作り」


枇杷の葉
(写真 O.yasukooさん)

柿の茶葉
5/1と本日5/15、2回も休講となってしまったクラスの方からお便り届きました。

「柿の葉茶」 (o.yasuko
さん)
「昨日、柿の葉っぱで柿の葉茶を作ってみました。只今ビワと桑も乾燥中です。
いつもはドクダミを草刈機で刈ってしまうのですが、これもお茶にしてみます。
一昨日は散歩中にユキノシタを摘んで天ぷらにしたら美味しかったです。
今年は<草木を食す>がテーマです()
今まではお稽古に持っていくものを探しながら歩いていたんですが、最近は食べられるものを探してます。
川沿いのヨモギも気になっています。草木たちって素晴らしいです! 」 (Oさん)


「黒文字茶」の話  (Fさん)
山中にお住まいの山女子のFさんがお稽古にお持ちになった<黒文字>。
「お茶にして飲むとおいしいです。私は毎日飲んでいます」と稽古後、その一枝くださいました。「えっ? 花も? 葉も? 枝も? どの部分を? どうやつて…?」と尋ねましたら「全部そのまま。ほんの一枝をやかんに入れて10分程煮て」とざっくりの説明。笑 

で、ちょっと怖々やってみましたら、まさに和製のハーブティー。
色もうっすら淡いロゼ色。香りも、味もやさしくスーッと何度もいただけました。黒文字は高級楊枝のほかにも、こんなにおいしい自然茶になるとは驚きでした。
「はぶ茶」 の話 (Yさん)
この記事を読まれた受講生のY.sumikoからお便りが届きました。
草木を食す-を拝見し高知の日曜市の<はぶ茶>を思い出しました。
茎も葉も多分花もそのままワイルドに乾燥したものが
ビニール袋に入って売っています。
お茶にして飲むと、やさしいほっこりするいい味なんです!


調べましたら、高知の地産品で
<はぶ草
ハブソウ>と呼ばれる植物を原料としてお茶にしたものと知りました。


桑の実
 
柿若葉
(写真 O.yasukooさん)
柿の木は、芽吹き時が一番魅かれます。徐々に若葉が開いていくにつれ、煙るような萌黄色の美しさがふわ~つと辺りに広がります。
それから枇杷の新葉。銀色に輝き枝先に直立する様は、まるで白い灯火のように美しいです。 (H)

<蓮・育成中>
O.yasukoさんは、これまでに稲作り」「葛苧くずお
そして
「千成瓢箪」と花育を実践されていて
今年は「蓮を育ててみます」-と伺っていました
今回のお便り
には蓮の育成中のお写真もありました。
「 昨年の種からの蓮は15バケツ、そのうちバケツが
越冬出来まして育っています。花は咲いてくれるでしょうか」

花が咲いたら そのときはまたお便りお待ちしていますね。(H)




5/11
雷雨のあとに

(写真 W.yukinoさん)
幾度となく轟く雷と暴風雨に見舞われた先週末の関東地域でしたが、そうした悪天候の翌日、美しい花便りが届きました。 (H)

「うちのベランダの柚子の木に花が咲いていたのですが、強風で落ちてしまいました…、室内でいい香りを醸してもらっています!



4/20
つながり 伝わる 花ごころ
今号より季刊誌として、
春号 4/12発売。

今年2/5発行「オーストリア滞在記」
中谷美紀さん 著
(幻冬舎文庫)  
※書きおろし作品です。表紙の写真も中谷美紀さんの撮影です。

先週末、生徒のB.kazumiさんからメールを頂きました。
「先生はすでにご存知と思いましたが‥何だかうれしくてメールいたしました。
昨日会社からの帰宅にいつもの電車に乗り遅れてしまい、久しぶりに本屋さんに立ち寄りました。
「HERS」という雑誌の表紙が中谷美紀さんだったので、気になってパラパラ眺めていましたら、
中谷美紀さんの新連載エッセイ「言の葉」第1回目になげいれ教室での学びをオーストリアで実践されている様子が書かれていて
ゆっくり読みたくて購入。素敵な内容でしたので私だけで留められず‥思わずメールしてしまった次第です。」


私もBさんのメールで知り、驚きました。
中谷美紀さんは<もの・こと・ひと>にまっさらな気持ちと洗われた眼で向き合われる方で
稽古場でお会いした十年前の当時から、とても なげいれ的な資質をお持ちでいらっしゃると感じていました。
一つ一つの出合いを大事にされる 謙虚で思慮深い「心の人」と思っております。
そうしたお人柄は書かれる文章にも、ご自身で撮られているお写真からも「中谷さんの目に映る日々の美しいもの」を通しても感じます。
今回、 エッセイ<言の葉>で中谷さんは
「あれから十余年、ザルツブルグの田舎では、野山に自生する山野草を眺めることが趣味となり、
ようやく林田先生の教えを実践することができるようになった…」と。
時間が流れても、なげいれの精神をきちんと受け留めていてくださる中谷美紀さん。じーんとしました。
中谷美紀さんのオフシャルサイト
http://www.mikinakatani.com/diary/
(H)


4/30 追記  お稽古10年目のK.yukiさんからメールが届きました。
中谷美紀さんのエッセイ、拝読しました!
林田先生の言葉が、そのまま聞こえてくるようでした。
お稽古をきっかけに、だんだんと日々草花を見る目になってきた時、ある日「都内もこんなに植物達がいるんだ‼︎」と、
世界が違って見えてワクワク楽しくなったことを思い出しました。
今は暮らしの場所が変わって九州の自然の中、今また新たな季節のうつろいにワクワクしています!」