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稲をお持ちになった O さんのお話
『稲を育てるにあたり
昔ながらの手作業稲作りを学ぶため
地元の自然保存会に参加して
田おこしからお手伝いし、
種を蒔き、そこで育てた苗を自宅に持ち帰って
ポリ容器に移して育てました。』→
育てる-いける
日本人にとって<草木花と向き合う>ことは
自然にある「聖性」への気付きだと思っています。
自身の花の稽古場でも大事に思うことの一つです。
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葛苧|葛布
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Oさんが 稲穂を束ねた紐<葛苧くずお>は
他県の自然布保存活動のワークショップに参加され、体験実習にて制作しました-と。
右写真の右側がその葛苧。左側が葛苧で織った葛布です。
織りの前段階の葛苧ですが艶があり美しいですね。輝いています。
材料は秋の七草の<葛>
葛の蔓を採取し気が遠くなるほどのいくつもの手作業の工程を経て<葛苧>づくりが成され
そこから糸づくりして<葛布>が織られます。(林田)
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別冊 太陽 「日本の布 原始布探訪」
監修 北村哲郎 写真 藤森 武
(古書・平成元年 発行)
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この本は、二千年来変わることのない技法で伝わる古代布の探訪録です。
各地の葛布、藤布、榀布、太布、大麻布、苧麻布、芭蕉布、作業に従事するく人々の働く姿の美しさに感動しました。
※以下、「原始布探訪」 巻頭・見出しから
『まだ、木綿や絹がこの世につくりだされる遥かむかしから、わたしたち祖先は山野に自生する草や木の皮から糸を紡ぎ、布を織りだしていた。樹木の堅い皮を剥ぐ力仕事にはじまって、寝ずの番で皮の繊維を煮たり、寒中の水にさらしたり、野良仕事で硬くなった指先で、細くしなやかな糸に紡ぎ、機を織る-辛苦で根気のいるこの作業は、ずべて女たちがやってきた。(略)』
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